慧眼と金塊

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「や、やめろ！」


「動っな！
上手う服が脱がせんじゃろ！」



必死に足をばたつかせ男を蹴飛ばす


「は、はやくしてください
鯉登少尉殿っ！」



「分かっておる！」



「あっ！！！！！」




色黒男の手が私の胸を掴んだ



「・・・・・」



「・・ん？」



なんの感触なのか分からないのか
何度も私の胸を揉む男



「キエエエエエエエ！！！！！」


「うるせえ！」



男はすぐに私から離れる


「良くも人の胸を何回も揉んでくれたな！」


「お、男じゃなかんか！？」


「‘’女‘’だよ！
ばぁぁぁぁぁか！！」




こんなやり取り、五条とした覚えがある



「なんとっ！
女性であったか

女性であれば
脱走した囚人である可能性は低いな」


と笑う鶴見


「・・いつまで腕掴んでんだ」

「ぁッ」


腕を掴んでた男の手を振り払い
椅子に座りなおす


「次は私が質問する番だ」

「あぁ、そういう約束だったね」



鶴見はきっと何を聞かれても
はぐらかすか嘘をつくだろう



まぁ、私の慧限さえあれば
騙されると怖がることもないが…


腕を掴んでた男の手を振り払い
椅子に座りなおした

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