AU短編集3

＊今度はソウルレスになった猫侍様リクエスト(闇AU3) ページ37

その間に次の箱が現れ、今度はcrossが箱に手を入れた。すると手が何か固い物に触れ、つつくとこつっこつんと音を鳴らす。念入りに触ってみると丸く手に持つには丁度いい突起のようなものがあり、これはコップなんじゃないかと思った。しかしここまで簡単で良いのだろうか？そう思いコップと思われる物の中に手を入れる。何か液体のようなものに触れた瞬間crossの体が大きく跳ね、思いきり手を抜いたかと思うと箱から離れ部屋の隅でフードを被りガタガタと震えはじめてしまった。そこまでの反応をするとは思わなかった他のメンバー達はその行動に驚き、そして冷や汗をかいた。そんなにおぞましい触り心地だったのかと。

「あー…cross？大丈…夫じゃないよねうん。中身そんなにヤバいやつなの？」

可哀想なほど震えるcrossにkillerが近づき、中身が何だったのかを聞いてみる。するとcrossは震えた声と目に涙を溜めこう呟いた。

「……ぎゅうにゅうだった…」

『正解！よく分かったね！』

「aaa悪魔かooooお前！」

inkと思われる人物の声が聞こえた瞬間思わず叫んでしまったerror。わざわざcrossの時にcrossの苦手な牛乳を出すとは悪魔としか思えなかった。箱が消え、crossの大嫌いな牛乳が現れた。

「マジで牛乳だ…」

nightmareが牛乳を見ながらそう言うとcrossは更に体を震わせ涙をぼろぼろと流しはじめた。

「おうちかえりたい…」

「僕らの負けでいいからお家に帰らせてぇ！」

流石にここまで怯えられるとは思いもしかったink一同。このままゲームを続けるのも可哀想になってくる。主にcrossが。このゲームは一時中止しよういう意見が一致し、inkが彼等を元の家へと戻した。

「帰ってこれたよcross、早速手洗おう」

「あらう…」

お兄ちゃんっぷりを発揮し、大泣きしているcrossを台所まで連れていくkiller。帰ってこれたはいいものの、crossを慰めなくてはならないという新たな仕事が舞い込んできた。主にinkのせいで。

「俺も手洗う」

そう言いmurderも台所へと向かっていった。暫くして台所からkillerとcrossとmurderが帰ってくると、まだ泣いていたcrossを皆で慰めた。

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