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【悟side】
Aに拒否られた。まぁ見た目は傑だしなー。
「なんだか私が拒まれた気がしてならないね」
「顔が夏油だから拒まれてんだよ」
他人事のような傑に、硝子がドンマイと声をかける。
「傑くんざんねーん」
そんな傑を揶揄えば睨まれた。俺の顔だけど。
『ねぇ硝子!!これいつ戻るの!?』
「私に聞かれても」
『悟くんが悟くんじゃなくて混乱する!!』
「何、この顔じゃ不満?」
頭を抱えるAがおもしろくて聞いてみた。それに反応した傑がイラッとしたように俺を見る。
「悟、喧嘩売ってるのかい?」
「別にー。純粋な疑問」
『不満っていうか……』
「あぁ、キスできないとかそういう感じ?」
直球で聞けば顔を赤くするA。当たりか。
「まぁ俺はできるけどね」
『えっ嘘でしょ!?』
「ははっ冗談だって。さすがの俺でも傑の体でそんなことしねーよ」
「私はしてくれて構わないよ」
傑がおもしろがってんのわかるから、ぜってーしてやらねえ。
『……悟くんならしそうだよね』
「俺をなんだと思ってんの」
可笑しそうに笑うAの顔を見ていると、今すぐ触れたいと思ってしまう。朝は呪霊玉のせいでお預け喰らったしな。
「戻らなかったときのためにこの顔に慣れとく?」
冗談でずいっとAに顔を近付けた瞬間、バチッと視界が変わった。
「……は?」
今、俺の目線の先にはAと傑がいる。
「……戻った」
ハッとしてすぐにAの腕を引いて傑から遠ざけると、驚いたAが俺を見る。
『えっ何?さ、……傑くん?』
「戻った。もう傑じゃねー」
『えっ戻ったの!?悟くんなの!?』
俺の言葉を聞いて一気に嬉しそうな顔を見せるAと、やれやれとため息をつく傑。それにしても戻るタイミング最悪すぎんだろ。
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りんごあめ(プロフ) - むーこさん» むーこ様ありがとうございます!作者の願望と妄想を詰め込んであるのでキュンキュンしていただけて嬉しいです🥺💓 (2月5日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 最高すぎます。。。クッション持って悶えちゃいました。。。キュンキュンが止まらなかったです!(≧∀≦) (2月5日 16時) (レス) @page47 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - 最高最高最高~~~~~!宣伝させてください笑私の夢小説も見て欲しいですーーー!心黒模様っていう伏黒恵の小説書いてるので、良かったら……(殴) (12月4日 16時) (レス) id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ありがとうございます!!私も自分で書いていてニヤけが止まりませんでした🤣笑笑 (12月4日 12時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - うん…………ニヤけが止まりません笑笑笑笑 (12月4日 7時) (レス) @page4 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごあめ | 作成日時:2023年12月3日 14時