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急いで寮に戻って私服に着替える。制服のままでもよかったんだけど、せっかくのデートだからね。
準備を終えて部屋を出ると廊下で悟くんが待っていてくれた。
「……へー。そんなかわいい格好して俺以外の男とデートすんの?なんか楽しそうだし」
『えっそうかな!?』
確かに恵くんと2人で出かけるのは初めてだから、どこ行こうかなーとか、どんなこと話してくれるのかなーとかちょっとわくわくしながら考えてた。
「恵にあんなこと言うんじゃなかった」
そう言う悟くんに腰を引き寄せられて顔が近付く。キスされそうになるのを手のひらで制止すると、悟くんは「なんで止めんの」と不満そうだ。
『今キスしたら悟くんのことしか考えられなくなっちゃう』
「いいじゃん、俺のことだけ考えてよ」
まっすぐ見つめられて、そんなことを言われれば簡単に胸がときめく。とっくに私の頭は悟くんでいっぱいなのに。
『そっそれは恵くんに申し訳ないよ……でも』
「でも?」
『帰ってきたらしたい、な』
「何を?」
『えっ絶対わかってて聞いてるよね!?』
顔を赤くする私を見て、悟くんは可笑しそうに笑う。そして「約束な」と言って腰から手を離した。
寮の外に出ると恵くんが待っていてくれた。そんな恵くんの前に悟くんが屈んで視線を合わせる。
「いいか恵、お前がAを守れよ」
「わかってます」
「……やっぱり僕も一緒に行、」
「ダメですよ」
恵くんの即答に舌打ちを返す悟くん。渋々と私達を見送ってくれた少し淋しそうな顔をかわいいと思ってしまった。内緒だけどね!!
『恵くん、甘いもの好き?』
「…好きです」
『よし!じゃあ行こっか!』
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りんごあめ(プロフ) - むーこさん» むーこ様ありがとうございます!作者の願望と妄想を詰め込んであるのでキュンキュンしていただけて嬉しいです🥺💓 (2月5日 17時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 最高すぎます。。。クッション持って悶えちゃいました。。。キュンキュンが止まらなかったです!(≧∀≦) (2月5日 16時) (レス) @page47 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - 最高最高最高~~~~~!宣伝させてください笑私の夢小説も見て欲しいですーーー!心黒模様っていう伏黒恵の小説書いてるので、良かったら……(殴) (12月4日 16時) (レス) id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ありがとうございます!!私も自分で書いていてニヤけが止まりませんでした🤣笑笑 (12月4日 12時) (レス) id: 60ce7b9f29 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - うん…………ニヤけが止まりません笑笑笑笑 (12月4日 7時) (レス) @page4 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごあめ | 作成日時:2023年12月3日 14時