遠キョリ恋愛２【五条悟】

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【悟side】





教室で傑からの連絡を待っていると１通のメールが届いた。そこには呪詛師を見つけてAにかけた術式を解かせたという報告と、傑にボコられたであろうそいつの写真が添付されていた。





それを見てすぐに席を立つ。少し前に教室を出たAを追いかけようとすると、廊下から走ってくる足音が聞こえた。





勢いよく扉が開かれ、そこにいたのは息を切らしたAだった。もしかして、と逸る気持ちを抑えて次の言葉を待つ。





『さっ……悟くん！』





嬉しそうな顔で俺の名前を呼ぶA。考えるより先に体が動いていた。Aの腕を引いてそのままきつく抱きしめる。





『悟くん、ごめ…』

「謝らなくていい」





背中にまわされた手も、俺の名前を呼ぶ声も、何もかもが愛おしいと思った。





「やっと思い出してくれたんだ？」





そう言えば、Aは俺を見上げて小さく頷いた。

サングラスを外して、近くにあった傑の机に乱雑に投げる。そのままぐっと顔を近付けてAの唇を塞いだ。

数日間の淋しさを埋めるように、深く長く。ここが教室だろうと誰かに見られようと、A以外はどうでもよかった。





『んっ……悟くん、待って』

「待てない」

『でも誰かに見られ……っ』





そんなふうに顔赤くして言われても説得力がない。言葉の続きを飲み込むようにキスで塞げば、Aはもう何も言わずに俺を受け入れてくれる。



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