492話です ページ4
ほら。やっぱり……思った通りだ。
想像通りの返答に思わずジトーっとした視線を彼女に送ってしまったのは仕方のないことだと思う。
「んで、どーよ!どーよ!!昨夜兄さんから出された課題、解けそう?」
「……その前に綾。一ついいですか?」
目を爛々とさせ顔をずいっと近付けてくる綾の顔を片手で掴み、制する私は尋ねた。綾は私が答えられる範囲ならと笑顔で頷く。
「大丈夫ですよ。自身の知恵を絞るほど難しい質問ではありません。とっても簡単な質問です。……風紀委員の朝の仕事はどうしましたか?」
声を低くして質問すると綾はピシィっと固まった。そして一コンマ置かずにギギギ、と壊れた人形のようにそっぽ向く彼女に大方察しがついた。
その様子からするに……サボりだろう。
いや絶対サボりだ。昨日の出来事を私がどう捉えたのか反応を見るために、応接室には寄らず直行でこの教室で私のことを待っていたのだろう。
なんと無鉄砲極まりない。彼女は虎の尾どころかライオンの尾を目一杯踏んでいることに気付かないのか。
「あ、いや……そ、そそ、それはぁ」
「……それは?」
「た、たまにはいいかなって!!」
……とりあえずこの子は“たまには”という言葉を辞書で引いたほうがいいと思う。それほど彼女は頻繁的にサボってるのだ。説得力のカケラもない。
「……とりあえず恭弥さんにメールしときますね」
「そ、それだけはやめて!!本気と書いてマジでやめてください!!兄さんに扱かれる!!今日一日こき使われるぅ!!!」
「送信、っと」
「いやぁああ!!」
綾はここにいるというメールを送信したと同時に響く綾の声。だが、彼女の叫びは無情にもわざわざ教室まで迎えに来てくださった草壁さんの手によって搔き消えたのだった。自業自得である。
……まあとりあえず、昨日の出来事から話をそらすことに成功したから良しとするか、と私はため息をついたのだった。
「ちゃおっス」
「珍しいですね。教室に来るなんて……どうしました?」
カバンを傍にかけ席に着くと聞こえる高い子供の声。隣を見ずともわかる聞き慣れたその声に私は教科書類を机の下に入れながら問うた。
リボーン先生は窓枠に腰掛けながらニヒっと笑みを浮かべる。
「今日は最終決戦だからな。様子を見に来たんだ」
「……成る程。見ての通り寝不足です」
「だな。目の下にクマができてるからすぐわかったぞ」
「……そんなにわかりやすかったですかね」
「ああ」
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夜野兎(プロフ) - 逃亡者さん» 返信遅くなりすみません!!ここまで見てくださりありがとうございます!体の心配までしていただいて……恐縮ですっ、ありがとうございますっ。コメントありがとうございました!! (2020年3月26日 18時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
逃亡者(プロフ) - 初コメント失礼致します。前から少しずつ読み、漸く追いつきました。大変面白く、続きが楽しみです。また更新出来る時に、気が向いたら更新してくださると嬉しいです。体調を崩さない程度に頑張ってください。 (2020年3月16日 20時) (レス) id: 3951c8a1b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - ルイスさん» はじめまして!!返信おそくなりすみません……ありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年2月15日 16時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス(プロフ) - はじめまして!今日この作品を見つけいっき読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d4f9260aae (このIDを非表示/違反報告)
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