先輩が演技している２【五条悟】

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『でも残念です…

先輩たちともお出かけできると思ってたんですけど…』


硝子「あ〜…それはほんとごめん」


夏油「うん、ごめん」


『あ、いや、別に責めてるわけでは…！

大事なくてよかったです！


それで…』





ｺﾝｺﾝｺﾝ、


ｶﾞﾗﾗ…





硝子「お」


夏油「あ」


五条「！」


『あっ、七海先輩』



七海「…おはようございます」





続きを話し始めようとしたとき


教室の扉がノックされて

七海先輩が入ってきた





七海「失礼します


…やはりここにいましたかAさん」





どうやら私のことを探していたみたいで


礼儀正しく三年生ににお辞儀して

先輩が私に歩み寄ってくる





七海「例の件でお話が」


『！』





"例の件"




三年生にわからないように言われたことで



何のことか即座に理解する





『わかりました

すみません、今日はこれで…』



硝子「お、そう？」



七海「申し訳ないです、お話の途中に…」



夏油「いや、いいさ

重要な話じゃなかったから大丈夫


また今度きかせてよA」



『はい！』





笑って手をふってくれる二人に


最後までお辞儀をして教室を出ていく




悟先輩ひとりだけが



教室のすみで不機嫌そうな顔をして


最後に目も合わせてくれなかった





七海「行きましょうか」



『………はい！』

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