【薄桜鬼SSL】桜下偃月記 弐

七十七話　採点中の職員室 ページ37

生徒がテストから解放されるのと同時に忙しくなるのは教師達だ。


山のようなテストを次々と採点していく。



土方「・・・はぁ。」


永倉「土方さん、ため息なんかついてどうしたんだ？」


左之「大方、総司がまたなんかやったんだろ。」


土方「・・・だけじゃねえんだよ。」


ため息をついたままペラリと一枚の紙を見せる。


永倉「土方さんのテストで９０点台・・・っつか、一問間違い？！」


左之「ああ、龍崎か。」


土方「確かに国語は、な。」


だが、といって別の紙を見せる。


永倉「・・・なんだこりゃ？」


左之「あぁ、こりゃまた見事だな。」


国語、特に古典は抜群の成績を叩き出した。


だが、他の教科は散々なものだ。


とりわけ、英語は３０をきる点数をとってきた。


土方「総司は総司で狙いすましたように俺の古典だけ赤点とりやがるし、

　 龍崎は古典だけ抜群だが、他が酷い。足して割りゃ、ちょうどなんだがな。」


教師三人が苦笑する。


土方「龍崎の事情は知ってるし、気の毒だとは思うが規則は規則だ。

　 赤点をとった以上、罰則は受けてもらうぞ。」


左之「わかってるよ。ちゃんと話しておく。」


永倉「にしても、見事に対称的だな、総司と龍崎。」


土方「平助もギリギリだったし、剣道部のやつらでまともなやつ、少数なんじゃねえのか?」


二人「・・・お疲れ様です。」

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