【薄桜鬼SSL】桜下偃月記 壱

三十六話　歴史 ページ37

知らないことが多すぎる。


そうわかったため、家に帰ってからもまずは数字やアルファベットについて

学び始めることにした。


A「うぅ〜・・・・・・。」


原田「苦戦してるな。」


A「何で夷敵の言葉を使わねばならないんだ！」


頭を抱えて呪いの言葉をつぶやいている。


原田「そう怒るなって。」


A「・・・この国は、夷敵に負けたのか。」


暗い口調を聞くとやはり声に出すのは憚られる。


原田「・・・まぁ、そうだな。」


A「・・・・・・やはり、そうなのか。」


どこかでもうわかってはいた。


ただ、言葉として聞いた衝撃は大きい。


原田「でも、おまえが思ってるよう負け方とは違うと思うぞ。」


A「どういうことだ？」


原田「えっと、おまえの時代より後で世界を巻き込むほどの戦争が起きるんだ。」


世界を・・・巻き込む・・・・・・？


A「・・・・・・・・・？？？」


疑問符が頭の中でぐるぐる回る。


原田「・・・これ以上は、一気に言うべきじゃないな。

　 少しずつ知っていけばいいさ。(微笑)」


焦らなくていい。


少しずつ知っていけばいい。


A「はい。」


彼女も顔を上げて微笑み返した。

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