二十八話 古流剣術の定石 ページ29
試合終了を告げられ、彼女はほっと一息つく。
最初の気迫の勝負。
昔から習ってきたことを思い出し、全力で相手を見る。
力量、次の動作、意志・・・。
さまざまなものがその場の空気をつかって伝わってくる。
自分には男のような身長も力強さもない事を彼女は知っている。
その分勝てるものはといえば気力と速さに偏っていく。
だからこそ、その二つでは負けたくない。
土方「おい、最初の肩口への攻撃・・・、外したわけじゃねえだろ。
ありゃどういうことだ?」
A「面打ちだけでは稀にですが頭蓋の丸みにより刃が滑ることがある。
なので、相手を仕留めるためにはまずは肩口を狙え・・・と・・・・・・。」
視線が集まっているのに気づいて少し居心地が悪くなる。
土方「おまえ、古流剣術の経験者か。」
A「その、代々龍崎家の者が教えられてきた剣術です。」
それが古流剣術かどうかはわからないが、使っていたのはいつも竹刀だったし、
あのような防具は着けずにおこなっていた。
総司「あ〜あ、見事にフェイントに引っかかっちゃったのが悔しいなぁ。」
平助「え、そんなことまでできるのか?!」
ふぇいんと、というのはどういう意味かわからないが
あの足の動きの事を指しているのはわかった。
A「先刻見た沖田殿の動きで、反射の速度が速いということはわかっていた。
なので、それを利用させてもらったのだ。」
沖田も、負けたことが悔しくないわけではない。
だが、それ以上に彼女の踏み込みの深さ、相手を見極める眼力、
そして思い通りにことを動かした力量に惹かれていた。
A「手合わせ、ありがとうございました。」
沖田「こちらこそ、今度は負けないから。」
皆(あの総司が素直に相手を認めた!!!)
若干失礼な気もするがものすごく納得の逝くところで皆の意見が一致した。
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弓 桜さん、お願いします。
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有彩 - 今日が.京になってます (2016年7月31日 16時) (レス) id: ca497103bc (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 舞華花音さん» ありがとうございます、無理せず頑張ります! (2016年4月17日 16時) (レス) id: bdb3c46ea6 (このIDを非表示/違反報告)
舞華花音(プロフ) - 朧 龍さん» そうですよ!はい!ずっと応援しています!頑張って下さい!あ、ですが無理はしないようにして下さいね! (2016年4月14日 7時) (レス) id: da6eceae08 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 舞華花音さん» あれ?そうですか?これからも応援よろしくお願いします(^^) (2016年4月11日 23時) (レス) id: 3eb883c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
舞華花音(プロフ) - 朧 龍さん» 私は朧龍さんのただのしがない物語好きの標準値の高さに驚きを隠せません(((( (2016年4月11日 22時) (レス) id: da6eceae08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍&弓 桜 | 作者ホームページ:http://hakuoukiyumizakuraMakoto&shinsengumi
作成日時:2016年4月6日 9時