白髪の少女は、かつての『キセキの世代の純白の瞳』で、バスケを辞めたそうです 高校編

第55話 ページ18

無理矢理感パネェっす……すまそ…


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黄「し、し、白音っちぃいぃいぃいい！！！！」





A「はわっぷ！！」





急な突進をかねる抱きつきは危ない。









黄「ぁああ……！！本物の白音っちだぁああ……！


においも声も反応の仕方もおんなじだぁああ……！！」








A「気持ち悪いよ………」









黄「でもでもそんくらい好きなんス！」









黄「でも全然わかんなかったなぁ……



まさかあれが白音っちとは思わなくて…」









A「ごめん…なさい…わ、私が無理矢理でもバレないように……その…演技を………」









黄「え！！アレ演技ッスか！！すごいッスねー！！」









A「お、怒らない…の？」









黄「なんでそんなことくらいで怒るんスか！俺は白音っちに会えただけですっごく嬉しいッス！」








A「でも……何か…お詫び」









黄「んー……じゃあ今度デートしてほしいッス！」








A「で……でえと？」







黄「ちょっと買い物に付き合ってくれればいいから！」







A「…そ、そう？」







A「で、でも…今までのこと…本当に申し訳ないと…思ってる………」









黄「…………まぁ、それについては理由が聞きたいッスね。」









A「ただ、ただ、こわかったの。みんなが。」









赤司征十郎。




あの人が変わってから私の心はぐらりと崩されていった。









優しくしてくれた黄瀬君のことまで突き放してごめんね。









頼ろうとしなくてごめんね。









バスケって楽しいからできるものではないの？









そんな風に、空いた心の隙間に黒いモヤモヤが埋まっていったの。









黄「なんか、ごめん。俺らのせいで……」








A「いいの…！本当に黄瀬君が悪いとかそういうのじゃないの……」








A「……ちょっと…質問に、答えて…？」









黄「？」








A「今日の試合、楽しかった？」









黄「もちろん楽しかったッス！！次は負けねぇッスよ！！」









A「そう、なら…良かった。」









その笑顔に




少し、安心した。

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