105.どうして ページ15
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Tanahata side
＿＿バレーは、もう辞めたのか。＿＿＿
牛島さんの言葉を聞いたとき、どくん、と心臓が大きく跳ねるのが分かった。勿論、牛島さんと話したことはない。合宿で初めて出会い、未だ言葉を交えたことはなかったはず…どうしてその彼が、私がバレーをしていた事を知っているのか。幼なじみの賢二郎は、あまり自分のことを話すタイプじゃない、ましてや私の事なんて話題にすらしないだろう
…もしかしたら、私が元バレー部と知っている誰かが話していたのを耳にしたのか…それならなんとなく腑に落ちる。そうだ、あまり深く考えることではない。
『はい、まあ。』
牛島「何故だ。」
『何故、と言われましても、特に理由はありませんが…
…朝食の準備がありますので、そろそろ失礼してもよろしいでしょうか、』
初対面でバレーを辞めた理由に興味を持つのは珍しい(というか少々面倒だ)。少しばかり素っ気ない対応になってしまったのはこの際仕方がないだろう。現にそろそろマネージャー達も起床する頃だ。早く戻って準備をしてしまいたい
頭を深めに下げ、牛島さんの横を通り過ぎ、合宿用施設の入口へと向かう。
牛島「親子揃って、その答えか。」
相変わらず淡々とした声質で告げられたその言葉に思わず足が止まる、いや、動かなくなる。
『…それは、どういう…』
牛島「そのままの意味だ。
…お前の父親も、そう答えた。他にどんな意味がある。」
頭が真っ白になり、思考が停止する
足元がぐらつくのを必死に耐える
『…っ、どうして…
父を、知っているんですか。』
なんとか頭を働かせて絞り出せたのはそんな言葉。牛島さんを見れば、私の問に答えることはなく、相変わらずの無表情だ
牛島「彼は、優秀な選手だった。
それはお前もだ。七夕A。」
『…何を言っているのか、私には、』
牛島「豊黒、だったか。お前の中学は。何故、北川第一や白鳥沢に来なかった。」
『人違いでは、』
私の父のことだけではなく、中学の事まで知っているだなんて。驚かずにはいられない。この事を知っているのは、賢二郎くらいなのに。
私は、ただ牛島さんのことを見つめ返すことしかできなかった。
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ゆめぬし〜 - わ〜続きめっちゃ気になります！！更新お待ちしてます！！ (3月27日 19時) (
レス) @page19 id: 87ace5bfb7 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 更新お願いします…(´；ω；｀) (3月22日 12時) (レス) @page19 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 続きが読めないのが惜しいです……こんな面白い所で止まってるなんて……気が向いたときにふらっと戻ってきてくれたら嬉しいです。お気に入り登録しておきます (10月29日 10時) (レス) @page19 id: acefa471ee (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、欲を言えばもっと逆ハー要素いっぱい増やして欲しいのと、ノヤっさんとの絡みいっぱい見たいです！！文才天才過ぎます、、更新お待ちしてるので完結までついていかせてください！ (8月27日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
shibao(プロフ) - 全然待つので続き書いてください！ (7月8日 23時) (レス) id: 3ee091ec74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年4月10日 23時
