101.ばったり ページ11
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No side
午後10時過ぎ、食堂は窓から差し込む月明かりで真っ暗とまではいかないが薄暗い。そんな中、電気も付けずに窓際の椅子に座っているのは七夕Aである。
カチ、カチと規則正しい時計の音と時折カタカタとノートパソコンのキーボードをたたく音のみが空間に響く。
両耳にはワイヤレスイヤホン、コンタクトを外した青い瞳はパソコンの文字列とコードを映している。マネージャーの新田と電話で話していた新曲の作詞中のようである。
しかしそれはどうやら難航しているようで、先程から同じ箇所の歌詞を入力しては消してを繰り返している
A「…恋愛ソング、ねぇ……」
そう、難航している理由は今回の新曲が彼女初の恋愛ソングであるからで。色恋沙汰に無関心な彼女の苦手な分野なのだった
それでも何とか自分の語彙をフル活用して作詞したものは、肝心のサビの部分だけが抜け落ちており、約30分程苦戦しているのである。彼女のノートパソコンの周りに置かれたメモ帳やノートに書かれた単語からも、その苦悩は見て取れた。
彼女が何度目か分からない伸びをした時、突然パチリという音と共に食堂の電気がつき、Aはぴくりと肩を揺らして眩しそうにしながらも食堂の入口の方に目を向けた。
夜久「あれ、七夕、か？」
A「…今晩は、夜久さん。」
食堂に入ってきたのは音駒のリベロ、夜久衛輔で。暗い食堂に誰かがいるとは思っていなかったのか、Aを見て驚いた表情をしていた。その手には筆箱やノート、教科書等々を抱えている。
夜久「あ、もしかして、七夕も勉強か？」
A「…ええ、まあ、はい。夜久さんもですか？」
夜久「おう。まあこんなんでも一応受験生だからな」
A「成程、お疲れ様です。」
少し間をあけて答えたAは、ぱたんとノートパソコンをとじて夜久と向き合った。改まって2人で話すことは初めてのため、夜久は少し目を泳がせ、気まずい沈黙に頭を悩ませているようだ
夜久「…あー、えっと
よかったら、ここ、座ってもいいか？」
そう言ってとん、と夜久が手を置いたのはAの座っている場所からひとつ席を空けた隣で。Aは少し目を見開いた
夜久「(って、急に何言ってんだ俺ー！！！)」
気まずい空気の中頭を悩ませていた彼の苦悩を、Aが知るはずもない
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ゆめぬし〜 - わ〜続きめっちゃ気になります！！更新お待ちしてます！！ (3月27日 19時) (
レス) @page19 id: 87ace5bfb7 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 更新お願いします…(´；ω；｀) (3月22日 12時) (レス) @page19 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 続きが読めないのが惜しいです……こんな面白い所で止まってるなんて……気が向いたときにふらっと戻ってきてくれたら嬉しいです。お気に入り登録しておきます (10月29日 10時) (レス) @page19 id: acefa471ee (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、欲を言えばもっと逆ハー要素いっぱい増やして欲しいのと、ノヤっさんとの絡みいっぱい見たいです！！文才天才過ぎます、、更新お待ちしてるので完結までついていかせてください！ (8月27日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
shibao(プロフ) - 全然待つので続き書いてください！ (7月8日 23時) (レス) id: 3ee091ec74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年4月10日 23時
