81.自主練だって全力で ページ39
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Tanahata side
…どうしてこんな事になってしまったのか、
コート内に立ちながら呆然とそんな事を考える。時刻は8時半が回った頃で、私と西谷以外の部員たちは既に自主練を切り上げて体育館を出ていった。
そもそも西谷夕、彼は何もかもペースが早いのだ。私の答えを聞かないのは何故なのだろうか
澤村「本っっ当にすまん、1回だけ、付き合ってやってくれ、」
菅原「西谷はな〜、こうなるともう聞かないんだよなあ、」
東峰「1回やったら俺たちで説得してやめさせるんで…」
と、そんな感じで深々と頭を下げられては断れるはずがない。更には日向くんにも「さっきのレシーブすごかったです！」とキラキラとした目で見られては、首を縦に振る以外なかった。つくづく私は押しに弱い
やるのであれば全力で臨みたいが、彼らの前でバレーをしてボロが出てしまうのは避けたい。声を作っている事や変装している事がばれて面倒事になるのはごめんだ。そのためにわざわざ2人きりという条件を出したのだ
西谷曰く、「色々な相手に対応できる様にできるだけ多くの人のボールを受けたい」らしい。だからといって女子と男子の差は歴然だろう
西谷「なんでわざわざ2人でやるんだー？
皆でやればスパイクできるし、翔陽も七夕のレシーブもう一回見たいって言ってたのに、」
『…別に、さっきのはまぐれだよ
それに、人に見せられるレベルのバレーはできないから』
それだけ言ってバレーボールを何度か床に打ち付ける。合宿に入ってからはバレーを出来ていなかったため、なんだか久しぶりな気がした。やはりこの感覚は気持ちがいい
『言った通り、サーブを1回だけ、だから』
西谷「分かってる分かってる！よし、いつでもどんとこい！」
彼の願いはスパイクだったが、2人きりではスパイクはできないためサーブレシーブのみになったという事だった。サーブは久しぶりのため少し不安だ
息を静かに吐き、真っ直ぐに前を見つめる。その間ボールを手元で何度か回してしまうのは父の癖が自然と移ってしまったものだ
＿＿＿トスは高く、少し遠く
バシッという音が静かな体育館に響いた
じん、と手が痛むが、私はこの感触がたまらなく好きだ
左の手のひらを見つめながら余韻に浸る。視界の隅に、高く上がったバレーボールが写った
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8airi3(プロフ) - 教えていただきありがとうごさいます！！さっそくやらせていただきます！！ (2021年4月11日 6時) (
レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 8airi3さん» コメントありがとうございます!!ぬああお褒めいただき光栄でございます!!画像はhttp://uranai.nosv.org/bbs/img/こちらで申請許可されたURLを貼れば可能です！ご参考になればうれしいです！ (2021年4月10日 23時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
8airi3(プロフ) - 面白いです！すごく続きが気になります！ところで画像ってどうやって貼ってるんですか？出来れば教えて下さい！ (2021年4月1日 9時) (レス) id: 24ae341109 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - 絲彩さん» コメントありがとうございます!ふあああ更新遅くなり本当に申し訳ございません(´；ω；｀)できる限り更新スピードを早めますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年3月30日 14時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
絲彩(プロフ) - 久々の更新嬉しくて、深呼吸しながら読みました笑これからも無理のないように頑張ってください!! (2021年3月29日 15時) (レス) id: 26bb475f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年1月24日 21時
