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瀬名泉. 素直な言葉 ページ20

泉サイド

泉「…あんたのこと、好きなんだけど」

A「ごめんなさい…」

はぁ?
そこで何かが切れた気がした。

泉「何それ…意味分かんない。チョ〜うざいんだけどぉ」

振られて悲しい筈なのに、出てくる言葉はいつもの罵倒。

泉「俺がわざわざあんたに時間を割いて告白してやってるのにさぁ
  それを無駄にする訳ぇ?ありえない」

申し訳なさそうな顔をするAに容赦なく言葉を浴びせかける。
こんなの八つ当たりだ、見苦しい。分かってても、今の俺には止められない。

しかし、目の前の彼女は…

ボロボロと、涙を流していた。

泉「泣きたいのは…こっちなんだけど」

気まずいやら申し訳ないやらで、俺はその場を後にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あー、俺すげーかっこ悪いじゃん…
振られて当然じゃん、こんなの…

明日からどんな顔で学校に行けばいいんだ、そう思ってとぼとぼ歩いていた。

「ね、いいじゃん。俺たちと遊ぼうぜ」

聞こえてくる、男たちの下品な笑い声。
こういうのは関わらないのが一番だね…

A「やめてください!」

しかし、その声がAだと分かった時には、俺はもう走り出していた。

泉「ちょっと、何してる訳ぇ?」

軽薄そうな男達がこちらを睨む。

男「あぁ!?お前は関係ねぇだろ!?どっか行けや!!」

泉「関係なくはないよ…その子、知り合いだし」

Aがこちらを見る。その心境は分からない。

男「…彼氏か?」

泉「…少なくとも、俺の大事な女なの」

そっと身構える。体格もいいわけではないし、大人数と言うほどでもない。
喧嘩なんてしたことないが、そんなことも言ってられない。

…と思っていたが

男「ケッ!覚えてろよ!!」

男たちは逃げていってしまった。

泉「なんなのあいつら…ここにもいるんだね、ああいうの」

A「ありがとう、ございます…」

泉「気をつけなよ」

A「あと、さっきはごめんなさい…」

泉「なんであんたが謝るの…」

まだ彼女は警戒したようにこちらを見ている。

泉「俺の方が悪いでしょ、どう考えても…
ごめん、A」

Aはびっくりしている。

泉「今から素直なこと言うけど、すぐ忘れてよ。
俺、本当にAのこと好きだから」

Aの顔が赤くなったの、俺は見逃してないからね?

真白友也. 俺様は難しい→←明星スバル・氷鷹北斗. 王子様な二人



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公務員Z(プロフ) - 十六夜 桜さん» リクエストありがとうございました! (2020年3月21日 19時) (レス) id: e015366fef (このIDを非表示/違反報告)
公務員Z(プロフ) - 貧血のアニメオタクさん» 喜んでいただけてうれしいです(*≧∀≦*) (2020年3月21日 19時) (レス) id: e015366fef (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 桜(プロフ) - 公務員Zさん» うわぁぁあい!リクエストしてよかったァァ! (2020年3月21日 17時) (レス) id: 12d90357d6 (このIDを非表示/違反報告)
貧血のアニメオタク(プロフ) - や、やばばばば声優…中の人…///か、か、か、かじぃくぅうんんんん!!すごいです!(語彙力)好きです、ありがとう…ありがとうございますぅ!!! (2020年3月20日 22時) (レス) id: 1d87ec36c2 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 桜(プロフ) - 公務員Zさん» 大丈夫です!トリスタ待ってます (2020年3月9日 18時) (レス) id: 12d90357d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:公務員Z | 作成日時:2020年1月17日 22時

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