急げ ページ14
家について暖かい紅茶を淹れる
今日はレモンティーにしようと思い
少しだけレモンをキュッと絞る。
リビングでテレビを見てると
今夜は大雪になり、全国的に積もるでしょう。
と言っている。
窓の外を見ると確かにそんな空の色だ。
雪が振り出すまでに届けなきゃ
って思って、少しだけ眠る事にした。
ベッドの上でぼーっとしてると
チラホラと予定より早く雪が落ちてきた。
少しだけ、少しだけ寝よう。
2時間くらい寝て、夕方くらいに電話しよう。
と思ってたけど
暖かい布団と朝から散々歩き回ったせいで
目を覚ましてみると外は暗くなっていた。
下のリビングから
『夕飯どうするのー?』
というお母さんの声で完全に目が覚めた。
ヤバい。
窓の外を覗くと、予報通りもう雪は積もっていて
これ以上遅くなると
プレゼントを渡して帰って来る頃には
歩くにもやっとになるかもしれない。
ごめん今日夕飯いらなーい!
と告げ、急いで支度をし
寒くないように
とコートを着てマフラーをぐるぐると巻く。
テーブルの上に置きっぱなしの携帯を手に取り
万次郎…万次郎…っと電話をかけると
いつもと同じようなタイミングで出る。
どうせ家にいるだろう。
この雪の中出かけるような奴じゃない。
「もしもし?今から行くから家にいてね」
と言って返事も聞かず切る。
いつもなら切る直前で
おーとか、早く来いよー
なんて呑気な声で言う万次郎の声は
今日は聞こえなかった。
雪、大丈夫かな
としか考えてなかったから
そんな事全然気にしていなかった。
ちょっと出かけてくるね
とキッチンでお夕飯を作っているお母さんに声をかけ
わたしは雪道を急ぐ。
大した距離じゃなかったからよかったけど
遠かったら明日でいいや
なんて思っただろう。
途中何組かすれ違うカップルに
おうおうお前らめでてーな
なんて心の中で声をかけながら走る。
こんなに走ったのは久しぶりだ。
何度かツルッとすべって転びかけたけど
無事到着できてホッとする。
「万次郎入るよー」
といつものように部屋に入ると
いつもと同じようにソファの上で胡座をかいて座っていた。
ただ違うのは
すごく機嫌の悪そうな顔。
初めてわたしに向ける顔だった。
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ミリカ(プロフ) - ゴリラの娘ですさん» あざーす✌️😃うちの万次郎くんは口数が少なくて、物足りなさもあったと思いますが、喜んで頂けてよかったです!またそのうち万次郎2人目書くので、お会いできたら喜びます。わたしがw (2021年10月19日 17時) (レス) id: 74af4c8036 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 素敵な作品ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ。いやぁホントに神すぎます! (2021年10月19日 17時) (レス) @page26 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
有泉実樹 - 脳みそと相談笑😅相談頑張ってください(?)私も頑張るぞー!😤 (2021年10月18日 21時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ(プロフ) - 苺みるくさん» とんでもない🥺書いては消し、書いては消しの繰り返しで思った事がなかなか書けないので、もう最後の方はやべぇこれ終わるんか?って思いながらでした😫ぜひまたお付き合い下さい♡ (2021年10月17日 15時) (レス) id: 74af4c8036 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ(プロフ) - 有泉実樹さん» ありがとうございます(* ॑꒳ ॑* )次まだ誰にしようか決まってないので、脳みそと相談してから書きますwお楽しみに😭🙏 (2021年10月17日 15時) (レス) id: 74af4c8036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミリカ | 作成日時:2021年10月13日 10時