元彼の秘書として働くことになりました2【黒バス】

漆陸 ページ26

外からは大輝の声が聞こえる。

私を追ってきたのだろう。

でも、ごめん。


氷「なんで...」

あ「だって、辰也兄さんが一番大事だもん。唯一の家族を捨てるなんてできない」


泣いていた。

当たり前...か。

俺のせいで苦しんだんだ。


瑠「なら、明日、本当に別れたか聞きたいから貴方に盗聴器を仕掛けてもいいかしら？」

あ「えぇ、構いませんよ。それで気が済むなら」

瑠「盗聴器だけじゃだめね。ボタンにカメラも仕込みましょう」

あ「どうぞ」


瑠璃さんは満足そうに微笑んだ。

変わりに私は、

怒り・悲しみ・憎しみ・悔しさ

その感情が混ざり合って涙になって消えた。


ドアを開ければそこには大輝と、テツヤと、今吉さん。

大輝の表情は怒りがこみあげていて

今吉さんは、痛みを我慢して

テツヤは驚愕の表情を浮かべて待っていた。


あ「皆、ありがと。そしてごめん」


今はこれしか言えなかった。

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