夢 ページ38
三人がグレイターミナルに向かう間、重い足取りで海岸へ出発した。
『どうやったら渡れるのかねェ...』
私が能力の覚醒でも起こさない限り、向こう岸へ渡れる確率はゼロと考えていいだろう。
最終手段に小舟で渡るものがあるが、これは“近海の主”に転覆させられる可能性があって非常に危険だ。
多分こういうことを考えた上で、私に大役を任せてくれたのだと思うが...出来ないものはできない。
ぼーっと考えながら歩いているうちに、海岸にたどり着いてしまった。なんとも早かったことか。
ふと、袖をめぐって左腕に目を向ける。
『あの時は確か、海と共鳴していた...』
まだシャンクスがフーシャ村にいた時期である。
ルフィが山賊に海へ連れ出された時に、シャンクスが“近海の主”から受けた傷が私にも出来たときのこと。風景が頭に映し出されると共に、左腕に痛みが走ったのだ。
あれから一年以上が経つが、体験したのはあの一回だけだ。
『絶対、関係していると思うなぁ！
ふぅっ...！』
足を海岸からぶら下げて、草の上に寝転がった。
空では太陽が南中しようとしている。
『気持ちのいい朝だ〜！！』
そよそよという風の音に耳をすませて、目を閉じて集中する。
何かいい考えは、考えは、考えは...……
______________________
おでん｢おでん二刀流“桃源白滝”！！！｣
『カッコイイ！！』
おでん「だろ？」
おでん様の“おでん二刀流”は、めちゃくちゃカッコイイ！！いわゆる、“イケてる”技だ。
一度見ただけで脳裏に焼き付き、離れない。
人をいつしか魅了してしまうのだ。
『もう一回！！』
おでん「よし、任しとけェ！！おでん二刀流、“桃源白滝”！！」
『うほぉー！！
ね！！私にもできるかな？』
私だと、やっぱり精度も威力も落ちてしまう。
おでん「うーん...そうだな、人はちくわだとおもえ！！」
『桃源、白滝！！』
おでん「ﾁｯﾁｯﾁ、もっと腰は下ろさなきゃダメだ。踏み込みは大きく！」
『桃源白滝！！！！』
おでん「そうだ！！それだよ！！よし、もう一回やってみろ！」
『桃源白滝！！！』
おでん「おおお！」
住民「おい！！あぶないじゃないかァ！」
おでん「おー、すまんすまん！」
『...いつか私は、おでん様より強くなるよ！』
「フッ...まだまだ、百年早いな！」
『10年で越してみせますよ！！』
「だっはっは、期待してるよ」
言葉だけで終わらせませんよ。
『あはははっ』
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まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» こんにちは！ありがとうございます！！続編作れたのも皆様のおかげです！！何シリーズまで続くかは分かりませんが満足のいくように終わらせます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 984aeb020d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！w (2020年10月28日 19時) (レス) id: bc5f14382a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆこんぶ・さえこんぶ | 作成日時：2020年10月28日 13時
