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しばらく走っていると流星が自転車を止めた。止めたまま黙っているから声をかけた。
｢流星？どしたの？｣
｢……………や、見いひんほうがいい、やっぱ家いこか。椿今度な｣
｢何でー！｣
｢何でも。ほら、戻ろ｣
突然何いってるんだろ、流星。と思って気になって流星の肩を掴んで立ちあがり前を見て言葉を失った。
満開の椿が一面に咲き誇る前にいる制服の男女二人。黒髪に椿の赤色が映えて嫌に綺麗。椿を口に咥え愛しそうに相手を見て笑う大友。自転車の荷台には夏芽ちゃん。
黙って見つめている私に気づき、だから見るな言うたやろ、と流星は言った。今まで来た方向に自転車を向け、走り出した。
｢……………｣
｢……なぁ、A、ごめんな｣
｢……なんで流星が謝るの｣
｢俺が今日連れてくなんて言うたから｣
｢…流星悪くないよ｣
｢や、でもほんまごめん｣
謝りすぎ、と背中を軽く叩いた。するとまた前からごめん、と小さく声がした。
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ななみ(プロフ) - 最近、溺れるナイフを見る機会があったり westにハマったりでとても楽しく読ませていただきました！続くようであればぜひ読みたいです！ (2020年1月4日 21時) (
レス) id: 741567bb92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eiru | 作成日時：2017年11月8日 19時
