140 マヌケ面 サスケside ページ22
サスケside
野村Aというやつは、よく分からない。
ビビリで静かになったと思えば叫びだし、突拍子もない行動を起こす。
しかし口調はどこか大人びて………
いや、ババ臭いと言った方がいいか。
いつもどこか気怠げで、かと言って暗い奴かといえばそうでも無く人並みに笑い、遊び、そして人一倍泣く事もある。
ナルトがウスラトンカチならAはマヌケ面だ。
アカデミーの時から読めない奴だった。
学力も普通、忍術は中の下。そもそもアイツとはあまり接点が無く、ただの顔見知りとしか思ってなかった。
しかし、同じ班になった今、ただの顔見知り…という訳にもいかなくなった。ただの顔見知りでなくなった今、俺はアイツを気にいらない。
理由としては、いつもからかってきて、こちらの調子を狂わせてくるのも確かに気に食わない所だが、それだけじゃなくヘラヘラと笑ってる顔とは裏腹に、ふと遠くを見つめ不安げな目をしているのを何度か見た事がある。見つめられると何かを見透かされているような、隠されているような。
…時々気味悪くも思う。
そんな奴に対して最近気にかかることがあった。
それは、ここ最近深夜になり全員寝静まると決まった時間に足音が聞こえるのだ。
俺はそれがAだと睨んでいる。
なぜ分かるか、それは波の国に来て3日目のことだった。
その夜もナルトの寝相の悪さに起こされた。
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わんだ - 封印の儀を乗り越えて帰ってくる日を待ってます! (2021年11月10日 5時) (レス) @page29 id: 73a30926fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フェイル | 作成日時:2020年3月31日 15時