131 痛くない ページ13
ほんと勘弁してください…神様仏様、ツナミ様ぁ!
ツナミ「ちょっ、ちょっと!暴れないで!ナルトくんそっち抑えてて!」
ナルト「任せろってばよ!」
A「馬鹿!ナルトこっち来んじゃねぇえ!馬鹿!」
しかし、ナルトはそんな私の声に耳も貸さずバタつかせている私の足を抑えてくる。流石は男の子なだけあって、ちょっとやそっとの力では動じない。でもこちらは5歳も年上。そう簡単に負けてたまるか!と蹴飛ばす。
A「ふぬぬぬ!」
ナルト「ぐぬぬぬぬ!」
くっそ、なかなかやるな…!と足元でナルトと死闘を繰り広げていると、おしまい!という声が聞こえた。
A「え…おしまい?」
ツナミ「そうよ、おしまいよ?それとも、他に痛むところでもあるの?」
A「ありません!ありがとうございます!」
ふふっと笑って消毒液やらを薬箱にしまうツナミさん。しっかりテーピングがされている右手をグーパーしてみる。
痛くない…。
ナルト「いひひっ!Aってばビビリだってばよぅ。いひっ!」
と布団に寝転がりニヤニヤ笑ってくるナルトの頭はお風呂の後だからか、普段より髪の毛が少なく感じられた。
A「……どの口が…」
ナルト「ん?なんか言ったかー?」
A「どっ、どの口がいっとんじゃぁぁあ!!」
私は隣にあった枕を黄色い頭目掛け投げた。
確かにビビってましたけど?自分で傷つけて?カッコつけた後に半泣きになってたナルトにいわれたかねぇよ!!
ナルト「お前ぇぇえ!」
今度は向こうから枕が返される。
A「私に枕投げで勝とうってか?5年経って出直してきやがれ!おりゃ!」
ナルト「そのセリフ、そっくりそのまま返すってば…よっ!」
と、枕投げはどんどんエスカレートしていく。あんた達辞めなさいよ!なんて注意するサクラに従ってる場合じゃ無かった。
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わんだ - 封印の儀を乗り越えて帰ってくる日を待ってます! (2021年11月10日 5時) (レス) @page29 id: 73a30926fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フェイル | 作成日時:2020年3月31日 15時