整理-1 ページ34
「「A！起きやがれ！！」」
「わっ！いたたた…ヒカ、ヒナ…？うぅ…凄く頭痛い…」
「それは若がよくなるやつだな！」
「前にコンロが自業自得だからほっとけって言ってたぞ！」
「嗚呼、二日酔いか…納得」
朝から元気な双子が寝間着のまま大声で私を起こす。
何か夢を見ていたような気がしたが、今ので全部飛んでいってしまった…。それよりも今は頭が割れるように痛い。
そういえば昨日、紅に出されるお酒を全部飲むだなんて無謀なことをしていたことを思い出した。……多分、あの後潰れたんだろうな。紅にお礼言わなくちゃ…。
双子が早く髪を解かせ！と急かしてくる。
私ははいはい。というと、冬の時期だけこちらに置いてあるいつもの櫛を手に取った。
「はい。じゃあまずはヒカゲからね〜座って。」
「おう！」
「きちんと解かさないとヒナが怒るからな！」
「分かってる、分かってる。」
私は櫛をしっかりと持ち直すとヒカゲの髪を少しだけ掬い、毛先から櫛を通していく。
毎朝紅がきちんと解かしているから、絡みは全くなく、数回櫛を通しただけで艶が出た。
私は出来るだけ丁寧に解いていく。
解いてもらっている当人は、ヒナタと手遊びをしている。
うんうん。こうしていると、本当に年相応で可愛いのにな〜…。
「んー？よし。ヒカゲ、出来たよ！ヒナタと交代」
「よしきた！」
「次は負けねェ！」
手遊びで勝負をしていたのか、場所を交代してからもまだ手遊びを続ける二人。
あ。何気に手遊びの種類が変わってる…。
ヒナタの髪もヒカゲと同様の手順で櫛を通していく。
最初は二人の見分けがつかなかったが、慣れって怖いものだ…段々と見分けられるようになり、今では二人が悪戯で入れ替わっても当てられるようになった。
懐かしいな…どっちがどっちでしょうゲーム…。間違えたら一日中二人とおいかけっこだったから割りと真剣にやってた記憶が…。
「はい。ヒナタもできたよ」
「やっとか！若に比べると遅ェな」
「遅すぎるぜ！」
「まぁいいけどな！」
「「そんなことより、次はお前ェの髪だ！」」
二人はバッと立ち上がるとあひェひェひェひェと笑いながら私の後ろに立ち、髪を弄り始めた。
最近は毎朝この状態だ。どうも紅の真似をしたいらしく、毎回あーでもないこーでもない。と言いながら二人係りで結ってくれる。
それを微笑ましく思いながら今日はどうなるかな〜と後ろから聞こえてくる声を聞く。
暫くして勢いよく簪を挿され、私の悲鳴が上がるのであった。
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颯(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます。残念ながら、私も別サイトにて夢を書いている者ではございますが、お探しの方ではなく大変申し訳ありません。ですが、そんな方とお間違えいただけるとは光栄でございます。引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。 (2020年1月2日 11時) (
レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。人違いだったらたいへん申し訳ないのですが、もしかしてかつて別サイトでハリーポッターやナルトやハンターハンターの夢小説を書かれていた方でしょうか。 (2020年1月1日 15時) (レス) id: 8cabdf3766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯 | 作成日時：2019年11月1日 0時
