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微かな響き2 ページ26

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屋上からは
綺麗な夜景が見える。

そんな景色を前にして、
俺と章ちゃんは黙り込んでいた。




昨日…。
俺の気持ち、バレた、とか?

なんか、前の俺は
思いよ、届け!
って感じやったけど、





いざこうなると、何とも言えない。
…いや、怖い。

章ちゃんが怖い、

全部否定的に考えてしまう。
ホンマに俺は臆病やな。






沈黙が続く。
聞こえるのは車の通貨音だけ。

なんだか章ちゃんの顔が見れなくて、
視線は屋上からの景色へ。




いつもなら、

「夜景が綺麗やなー」
とか、
「風冷たない?」

とか言えるんやろうけど、
この状態ではとても無理。







嫌だ、嫌だ。
嫌われたくない。
離れたくない。

何も言わんといて、
章ちゃん。


いくら心で叫ぼうが、
聞こえるわけがない。






ふと夜空を見上げると、
そこには満月が。

とてもとても、綺麗な満月。




あぁ、俺、どうなるんやろ。

俺は半場、諦めていた。





その時、


章「…な、亮。聞いて…」

亮「え…?」

章「り、…亮、き、今日は…」









月が綺麗…ですね


たしかにそう聞こえた。

亮「…。」



たしかに今日は月が綺麗。
満月やし…?

わからんこともない。
ただ、何で今?



俺は章ちゃんを見た。
そっぽ向いてて顔は見えない。

(そっちに月ないけど…)



よくよく見ると、

耳や首が真っ赤だ
ということがわかる。








ん?赤い…?

月がきれ…い?



俺の頭に浮かんだ記憶。

少し前、そう、
嵐と共演した日。
関ジャニ∞と嵐で
クイズ対決をした時。





(月が綺麗ですね)




亮「えっ、…そうやね」

章「ひさ、久しぶりや…ね。
こんな…綺麗な月…」

亮「お…ん」

章「…ごめ、ん。また今度話すわ…」



もう戻ろう、と言う章ちゃんの声は
少しかすれていた気がした。







楽屋に戻る途中、
章ちゃんは一言も喋らなかった。



気づくと、楽屋まで来ていた。
が、まだドアは開かれていない。

章ちゃんがドアの前で
立ち止まっているのだ。



亮「どしたん?」

章「ちょっと、喉渇いてん…、
飲み物買うてくる…」

と、章ちゃんは姿を消していった。

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設定タグ:関ジャニ∞ , ヤンマー , メンバー内恋愛   
作品ジャンル:タレント
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ノノ`∀´ル(´д`)Love(プロフ) - コメント、失礼します!!とても、素敵なお話でした!!このコンビが好きなので良かったです♪また、書かれたときは 見させていただきます!!失礼しました。 (2015年11月22日 19時) (携帯から) (レス) id: 3061bce94e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:dromen | 作成日時:2015年2月13日 14時

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