第84夜 ページ45
「あ、起きたんだ。もう体調は大丈夫？」
目の前には、ジャーファルがいた
「あ、…はい。もう大丈夫です」
「びっくりしたよ。アラジンの部屋に戻ったら、Aが倒れてるから…」
そう言いながら、持っている水を差し出してくれるジャーファルは
とても素敵な人だと思う
昔は無茶苦茶な時あったのに…大きくなったなぁ
なんて感慨深く思ってしまって、成長を感じた
ありがとうございますと受け取って、ゆっくり水を飲んでから尋ねる
「あの〜、私、どれくらい寝てました？」
私の質問に、ジャーファルは微笑んで答えた
「丸一日だよ。」
ほーん。丸一日か…
「…って丸一日！？」
めちゃめちゃ寝てるじゃん
驚きを隠せずに叫ぶと、ジャーファルは話し出す
「そうだ。起きてすぐのところで悪いけど、Aには聞きたいことが沢山あるから
今からシンのところに来てもらってもいいかな？」
そう言って、ジャーファルは私を見つめて微笑んだ
その笑みから何故か少し黒いなにかを感じてしまったのと、
聞きなれないタメ口のせいで、私はただただ頷くしかなかった
「…はい…」
そして、私はジャーファルについていき、今、シン達の部屋の中にいる
「さて、A……。」
シンに名前を呼ばれて、ビクッと肩を揺らしながら、私はぎゅっと目を瞑った
絶対金属器と魔法のことだよぉ〜
なんて言い訳しようっ！
私が考えていると…
「……ジュダルとは、どうやって出会ったんだ。その…仲が……良さそうだったが…」
「へ？」
シンの聞き方に想像してたものとは違うものを感じて、気の抜けた声が出る
いや、聞かれるとは、思ったけど…
ジュダルの裏の組織との繋がりを聞かれるのかと…
なんか、そんな歯切れ悪く聞かれるとは…
どうした！？七海の覇王！！？
「えっと、昔、ジュダルが小さい頃に出会ってまして…
その時から、ジュダルは私に懐いてくれてて…。
けど、すごい久しぶりですから、あんな風に成長してるなんて…
思ってもみなかったです」
答えるも、なんだか、罪悪感が芽生える
いや、嘘はついてないけど…
だって、あんなに腹筋割れてると思わないじゃん…
「...そうか。ならいいんだ…」
少しホッとしたように笑みを見せるシンに、私は首を傾げる
「…それだけですか？」
シンは笑顔でこちらを見て答えた
「それだけだ」
にぱっと笑うその笑顔に何も言えなくなってしまうのだから、
やっぱり、顔がいいって得だと思った
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パンの耳(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます！頑張ってかわいく書いてたので、そう言って貰えて嬉しいです笑頑張っていきますね！！ (2019年8月5日 19時) (
レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - Ｎてゃんさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて何よりです！！続きをはやく書けるように頑張ります！！ (2019年8月5日 19時) (レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - 面白くて、一気に読んでしまいました！！アジーズちゃん可愛い、面白い！！これからも頑張ってください！ (2019年7月23日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
Ｎてゃん(プロフ) - 一気に全部読んでしまいましたアラジンの話を探してたのですがこのお話読んで良かったですぜひ続きをよろしくお願いします！楽しみにしてますね応援してます！！ (2019年6月19日 13時) (レス) id: 6afec1b512 (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - 田んぼさん» ありがとうございます！遅いですが頑張っていきます(*´∀`)♪ (2019年4月21日 22時) (レス) id: 2f7c56e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パンの耳 | 作成日時：2019年1月17日 6時
