【マギ】ある少女の冒険２

第72夜 ページ32

アリババの謝罪にアラジンは頷き、手を差し出した



「いいよ」





そう言った瞬間＿＿＿＿＿＿＿




アリババの後ろにあったドアが何かに壊された




ドッ


ガッッシャアアアッン



「！？」



その勢いで私たち4人は部屋の端に飛ばされる






そして、壊れたドアから何人もの人影が出てきて、私達を見た








「よぉ…捜したぜ」








真ん中にいたドレッドヘヤーの男が言う





「助けに来たぜ、相棒！」









「カシムっ！」


アリババは驚き、その男の名を呼んだ





うわ〜、ド派手に壊すねぇ…




カシムはそのまま、アリババに近づいていく



「俺たちはお前が拐われたっていうから、助けに来たんだ！！
しかも、相手がとんでもねぇ奴だっていうから、部下どもを引き連れてきたんだ！！」






とんでもねぇ奴……？



暫く考えて、ある1人の男が思い浮かんだ





あ、あいつか…。






そのまま霧の団はホテルで暴れまわる





「さぁ、行こうぜアリババ」









そう言ってアリババの腕を掴むカシムにモルジアナは攻撃しようと構え出す


それに気づいたアリババはカシムを突き放した









「あぶねーカシム！！」





勢いのままモルジアナはカシムとアリババの間を
目の見えないスピードでとおり、足で壁に穴を開けた




「えぇ！？化け物か あの女…」


カシムが驚いて言うと、アリババが叫ぶ


「とにかく逃げろ！カシム！！」







アリババの言葉に私は吹き出しそうになる



くっ…なんか違うっ……！




襲っているのはカシム達なのに、逃げろというアリババの言葉に
モルジアナへの恐怖心が垣間見えて、笑ってしまった





「ふっ……くっ…」







笑みを抑えていると、みんなが屋上へと走っていったようで、
一人きりになっていた




あ、また置いてかれた









迷子になりつつ、急いで屋上に上がると、

アリババとシンが戦っていた







うん、なんで？









意味がわからないので、とりあえず
戦うシンかっこいいなぁ〜なんて思いながら見学する








うぅーん、アリババ、金属器の使い方に慣れてない見たいだね…









そして、あっという間に決着がついて、シンとジャーファルが

今後の霧の団のことについて話していた




それを聞いて怖じけずいたほとんどの人々が逃げていく




残ったのは、先程よりも遥かに少ない人数だった

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