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番外編6 ページ30

〜マスルールの疑問〜






なんだろう…





バルバッドに来てからのよく分からないモヤモヤとした感情に
俺は何も出来ずにいた









なぜここにいるのか。



元を辿れば、数か月前、


シンさんがバルバッドへ行くと言い出して、
たまたま俺が飲み比べで勝ち、バルバッドへの護衛に抜擢された事へと遡る









そういえば、その時はこんな複雑な気持ちは無かったな…



いつからなのかを考えて、思い出す









そうだ…あの人にあってからだ。









あの人…Aさんにあった時、俺の直感が告げた。









この匂いを知っている…と





甘い匂いでも、爽やかな匂いでも

ましてや、強烈な匂いでもない、






胸がふわっと軽くなる、


落ち着いてしまう、なんだか懐かしい匂い








だが、どこで会ったのかも、声も、顔も、
全く覚えていなかった









その事実に、息苦しさが募る





あの人のことを考えるたびに、
モヤモヤとした思いが胸を占めた









不思議だ。





何故、あの人には、
特別な、呼ばれたこともない愛称で呼ばれたいのか



何故、あの人には、
敬語を使って欲しくないのか



何故、あの人には、
年下だというのに、敬称をつけてしまうのか






…何故、あの人には、
笑顔が一番似合うと思ってしまうのか








笑顔なんて、見たことなかったのに…









彼女の匂いを思い出して、別の疑問が思い浮かんだ









そういえば、
俺が彼女の腕を引っ張って、軽く覆い被さった時、


目の前にいたあの人の顔が少しムッとしていたような…







…気のせいか?





いくら考えてもなくならないモヤモヤとした何かを無視するように
彼女を思い出す









「…A…さん……」









隣の部屋を盗み聞きし始めた2人を横目に





俺は彼女の名前を小さく呟いた

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パンの耳(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます!頑張ってかわいく書いてたので、そう言って貰えて嬉しいです笑頑張っていきますね!! (2019年8月5日 19時) (レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - Nてゃんさん» ありがとうございます!楽しんで頂けて何よりです!!続きをはやく書けるように頑張ります!! (2019年8月5日 19時) (レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - 面白くて、一気に読んでしまいました!!アジーズちゃん可愛い、面白い!!これからも頑張ってください! (2019年7月23日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
Nてゃん(プロフ) - 一気に全部読んでしまいましたアラジンの話を探してたのですがこのお話読んで良かったですぜひ続きをよろしくお願いします!楽しみにしてますね応援してます!! (2019年6月19日 13時) (レス) id: 6afec1b512 (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - 田んぼさん» ありがとうございます!遅いですが頑張っていきます(*´∀`)♪ (2019年4月21日 22時) (レス) id: 2f7c56e7b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パンの耳 | 作成日時:2019年1月17日 6時

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