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第65夜 ページ24

シンの問いに私は何もいえず、どもってしまう



「えっと〜〜……その……」



私が固まっていると、シンが突然顔を顰めた



「……?」



そのまますぐ私の方に向かって歩き出す



え"…?何っ…。怖い




そのまま、結構な勢いで腕を掴まれ、身動きが取れない私の顔に

ぐいっと顔を近づけた



「A……。」



不思議そうな顔をしながら、私の名前を何度も呟く





その行為に私は自分の顔が赤くなっていくのを感じた




なにこいつっ!!
大人になってめちゃくちゃカッコよくなってるんですけど!
いや、元々もかっこよかったケド…!

やめて!近くは無理っ!!!久しぶりすぎてその美形に耐えれない!


てか近い近いっ!息若干当たってる!!
良い匂いもするしやめて!!





心の中で精一杯叫んでいると、



突然____






シンは嬉しいような、悲しいような複雑な顔をして、瞳から涙を零した





「え…?」




私は驚いて目を見開く






だかそれは一瞬の出来事で、





次の瞬間にはいつも通りの『女の人』に対するような顔に変わって、シンは言った







「どこかで出会ったことは?」









スパアアアァアアァァンッ





その言葉が聞こえた瞬間に、大きな音が響き渡り、

後ろに引かれるような衝撃がした







「シン…っ。あんたって人は!こんな子供にまで!!」





ビックリして前を見ると、

ジャーファルはしゃもじを持って、たんこぶの出来たシンに説教をしている







何でしゃもじなんか持って……?
お姉さん、ジャーファルの持ち物に若干の不安を覚えるよ…




そんな事を思いながら、私が一番驚いた原因を見る







そう、すっぽりと私を包み込んでいるマスルールだ









「マスルール……さん?」



マスルールの顔を見ながら、首を傾げる


するとマスルールも私と同じ方向に首を傾げた







この子、相変わらずかわいいな…と和んでいると、


マスルールは口を開いた




「……マスでいいっす。」







突然の出来事に一瞬時が止まる





「え、あ、はい。」




そして、そのままびっくりした勢いに任せて、
私は返事をしてしまった








その返事を聞いて、マスルールはふっと目を細める




「……敬語も…」








そういって、マスルールはシン達の方向に歩いていった









…前言撤回。やっぱマスはイケメンだわ








そして、シンはひとしきり説教を受けた後、
こほんと咳払いし、話を切り出した

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パンの耳(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます!頑張ってかわいく書いてたので、そう言って貰えて嬉しいです笑頑張っていきますね!! (2019年8月5日 19時) (レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - Nてゃんさん» ありがとうございます!楽しんで頂けて何よりです!!続きをはやく書けるように頑張ります!! (2019年8月5日 19時) (レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - 面白くて、一気に読んでしまいました!!アジーズちゃん可愛い、面白い!!これからも頑張ってください! (2019年7月23日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
Nてゃん(プロフ) - 一気に全部読んでしまいましたアラジンの話を探してたのですがこのお話読んで良かったですぜひ続きをよろしくお願いします!楽しみにしてますね応援してます!! (2019年6月19日 13時) (レス) id: 6afec1b512 (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - 田んぼさん» ありがとうございます!遅いですが頑張っていきます(*´∀`)♪ (2019年4月21日 22時) (レス) id: 2f7c56e7b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パンの耳 | 作成日時:2019年1月17日 6時

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