君とまた出会うまで…【名前変換オリジナル】

after.15 ページ15

橙野「お疲れ様でーす」





「お疲れ様…今日も疲れたね」


橙野「全くお客さん多かったな〜」









バイトが終わり、軽く身支度を整えていると橙野くんがやってくる。










橙野「てか、あちぃー…」


「本当、汗かいちゃうな…」



橙野「…」









な、なんだ…さっきから視線が痛い











橙野「Aちゃんて…肌白いよな」



「あ、あぁ」






病気があるからとか気軽に言えない…
でももう夏が始まるからバレるのも時間の問題だろう









橙野「俺、色白の子好きなんだよね」


「へぇ〜」





誰にでも言ってるんだろう









ロッカーの鍵を閉めると同時に今日が戸締りの当番だということを思い出した。







橙野「帰んないの？」



「ごめん、私当番だったから先帰ってて」




橙野「は？良いよ、待ってる」









別にいいのに…

やけに送りたがりなのか、彼はバイトが被るといつも家まで送ってくれる。







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「ごめんお待たせ、全部閉めてきたよ」



橙野「帰ろっかー」










気がつくと、もうこんな時間…

















不思議だ…

病気の事なんて無かったかのように、私は今普通に暮らしている。




半袖だって普通に着るようになった。

人の目も気にならなくなった。









これは全部…彼がくれた普通なのに











どうして彼は傍にいないんだろう。

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