エゴイストな彼 FINAL Ryosuke.Y

File.1 ページ10

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「なあ、今朝さ、超可愛い子見たんだけど。」

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慧「ほぇ？」


寝ぼけ眼な目をこすりながら、同期の言葉に返事した。


こんな也をしていても一応男なわけで、可愛い子と聞けば興味が沸かないわけがない。


まあ言うてもお前B専じゃん？なんて。

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「いや、違えから。」


だって彼女前見たけどそんなだったし〜。


人の彼女にあれこれ言いたくはないけどね。


慧「え〜でもさあ、」

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なんて喋っていたら、低い声が耳に届いた。


涼介「...後ろ失礼します。」


慧「あ、すいません。」


下からの鋭い視線が邪魔と言っている。

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俺あの人苦手〜。


営業部のエリートリーマンだかなんだか知らないけど。


ちっさいくせに威圧的で絶対仲良くなれないわ〜。


慧「まあいいや。で？どこの子？」

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そんなに言うなら見てみたい。


興味本位で聞いた春。


まあこれがマジで可愛かったんだよ。


あの子が入るまではなんかさ、ちょっと若作りした30代の人がいてさ。

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隣に座る八重子ちゃんはまあ美人だったわけだけど。


大貴「で、お前聞いてたかよ。」


慧「聞いてないよ。おはよう。」


駅で丁度会った大ちゃんは花粉が辛そうにしていた。

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慧「大ちゃんこそ俺の話聞いてたぁ？」


大貴「ああ...受付嬢がなに？」


慧「受付嬢が可愛いんだよって話。」


って言ってもふーん、なんて超興味ないじゃん。

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慧「大ちゃんって彼女いないくせになんでそんな余裕そうなの？」


大貴「うるせえな。それはいのちゃんもだろ。」


なんてくしゃみをしながら大ちゃんは言うけど。


慧「あーあの子彼氏いんのかなあ。」

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