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あら、珍しい。
開いた扉から首だけ伸ばして中を覗いた彼女が軽く頭を下げた。
あの人は後で来ます、と控えめにカウンターに座る。
後で来るのに、そんなに飲んで大丈夫かな。
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俺あとで怒られたりしねえかな。
と少し不安になりながら、ウイスキーを出した。
見た目に似合わず結構飲むんだな、と感心した。
感心してる場合じゃなかったけど。
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A「勝手なんですよ、あの人はいつも！」
雄也「あの人？」
A「山田さん！思いません？」
酔ってるのか、可愛い口からポロポロと愚痴がこぼれ出る。
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ああまあ確かに自分勝手なのは否めないかな、と思う。
雄也「まあまあ。」
中立な立場としてはその愚痴を黙って聞いてあげることくらいしかできないけど。
A「あ、雄也さんって山田さんと仲いいんですよね？」
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仲がいいってのは大学が同じサークルだったってだけだけど。
なんなら飲みサーだったんだけど。
雄也「あ、俺も結構モテたんだよ。」
A「ふーん。」
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ちょっとお嬢さん、興味なさすぎじゃありません？
カウンターに肘をついたAちゃんがグラスの氷で遊んでいる。
いや俺だってねえ、山田とまではいかなくとも、いちばんモテた時期で...、
A「じゃあ、リンって人のことも知ってます？」
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昔を思い出していた記憶が一瞬で消えた。
リンって...久々に聞いたな、と思う。
敢えて口に出さなかったってのもあるけど。
山田がここに連れてきただけで、ぶっちゃけ俺もそんな会ったことないし。
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カマをかけた。
だってこのままいくと、この人たち永遠にこの関係でいくでしょ。
雄也「凛子ちゃん？山田の婚約者だよ。」
A「...。」
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...あれ。案外そんな顔するんだ。
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みき(プロフ) - あの、ほんとにエゴ彼大好きで...泣 最後の最後まで山田さんかっこよすぎて死亡しました！できたら続編とか見たいです！！笑 (図々しくてごめんなさい) (2019年2月22日 10時) (
レス) id: 0b1b5d9298 (このIDを非表示/違反報告)
shuuka(プロフ) - すごく面白かったです！どの作品も面白くて、あすみさんの小説を読むのが毎日の楽しみでもあります！！あすみさん大好きです！笑 (2019年2月15日 21時) (レス) id: 4dbc1de551 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 柘榴さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！このふたりが夫婦って一体どんな感じなんだろう…想像つかないですね…(･･;) でも面白そうです（笑） 機会があれば書いてみたいと思います！ (2019年2月12日 16時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - クルミさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます！ このふたりのその後も面白そうですね（笑） 機会があったら書いてみたいと思います！ (2019年2月12日 16時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 美夏さん» コメントありがとうございます！きゅんとしていただけてよかったです(＞＜) (2019年2月12日 16時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2019年2月1日 0時
