『初めて。』 ページ20
「………あ、サボリ魔だ。」
「ホントだー!!遅刻のうえになんで、のこのこ入ってきてんのー?」
「この教室からいなくなってくださいー(笑)……永久的さぁ。」
……………罵倒が凄かった。
私は完全に孤立した席で一人座ると窓を見つめる。
______来なければ良かったのかな。
「はぁい!!これプレゼント!!!」
一人のクラスメイトの女の子が私の席に近づいてくるなり、どさどさと昆虫が降ってきた。
「……………ッ……!!!」
机からはみ出してくるほどの虫の量に鳥肌がたち、自然に体が動いてのけぞう。
……………っ…あれ、何で動かないの?
「だめだめだーめだよ楯山さん!!せっかく楯山さんのためにとってきたんだよ〜!!」
「感謝して食べなきゃね!!」
「大丈夫!!これ全部食べられる虫だからさ!!」
私を羽交い締めにしながらけらけらと笑う女の子たち。
食…べ………え、…………?
無理…無理無理無理無理無理無理無理!!!!!
涙目になりながらぶんぶんと首をふっていたが、その首も押さえられ虫を近づける。
や、め、
「…………お前ら何してるんだ?」
突然ふってきた声にびくりとクラス中が静まりかえる。
次の瞬間には雲の子を散らすように全員が教室から逃げていった。
私も全速力で教室の前に移動すると、ぜえぜえと息を整える。
…………えっと…あれは学校一怖いって言われる先生だ…。
…………あれ?でもその先生は今日出張だよね。
「じゃじゃーん!!ボイスレコーダー!!って、それよりなにより大丈夫ですかAちゃん…!!」
「…っ気持ち悪い虫ばっかですね…!!大丈夫ですか?」
考えている私にまた声がふりかかり、急いで顔をあげると悪戯っぽい笑みを浮かべた小春ちゃんと心配そうな目で私を見つめる梓がいて。
私は感謝をのべると疑問を口にする。
「二人って友達…??」
………二人って学年も違うし、まず会わないと思うだけど…。
すると府二人はにやりと顔を見合わせ笑うと、言葉を同時に吐いた。
「………だって【姉弟】ですから。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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林檎麻@五色君らぶ。(プロフ) - かまちょさん» ありがとうございます!!そんなこといってもらえてホントに嬉しいです...!! (2016年10月9日 21時) (レス) id: ad7484c7eb (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻@五色君らぶ。(プロフ) - くみさん» 可愛いですよね!!モモちゃん大好きですー!! (2016年10月9日 21時) (レス) id: ad7484c7eb (このIDを非表示/違反報告)
かまちょ - 神作だー!ちょっと待って泣ける (2015年5月10日 12時) (レス) id: 746a54a03e (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - モモちゃんちょーカワイイ (2015年3月3日 19時) (レス) id: 1d274b3258 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - きなこうましさん» ありがとうございます!神作じゃないですよ…!? (2014年10月27日 17時) (レス) id: 10b3b10984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎麻
作成日時:2013年11月10日 11時