可愛くない君。2【朔間凛月】

Honest 53 ページ7

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友「よいしょ...っと、よし！出来た！！」

『うっ...こんなキツかったっけ？.....どうかな？』

友「可愛すぎ。さすが私( ˙-˙ )」

凛月に誘われてから1週間。今はお母さんに手伝ってもらって浴衣の着付け中。


母「二人とも可愛いわぁ！こりゃあ彼氏も喜ぶわねぇ？(にやり)」

『はぁ?!なんでお母さん知って....』

母「あら、やっぱりいたのね♪娘にも春が来たわ〜！！」


くっ....やられた....！！無駄に感が良すぎるのよお母さんんんん！！


『勘弁してよね....行ってきます。』

ニヤニヤと笑みを隠しきれないお母さんを後に私達は待ち合わせの神社まで足を運ぶ。


あの後、友も真緒に誘われてたらしい。それにしても真緒が誘うなんて。....まさかね？


友「ねえA〜、浴衣って可愛さ3割増しなんだって！可愛いって言って貰えるといいね♪」

『べっ、別に？可愛いって言って欲しいから着てるんじゃないし！友が着るなら私も着ようかなって思っただけよ！！』

友「あのさあ、『素直になりたい』って意気込んでたのはどこのどなたですか〜？」

いやいや、たしかになりたいとは言ったけどさ！急になれるものじゃないでしょう?!心の準備ってものがあるじゃない.....


凛月「あ、Aと友〜、おい〜っす♪」

真緒「おっ、お前らも浴衣なんだな♪似合ってんぞ〜！」


そうこうしているうちに凛月と真緒が来た。二人も浴衣だ。さすがはアイドル....似合う。


凛月「ん？何じろじろ見てんの？ま〜くん、ここに変態がいる〜」

『なっ！誰が変態ですって?!せっかく人が似合ってるって思ってんのにそんな言い方ないじゃない！』


凛月「へ....」

『え？』


真緒「.....A」

友「出てる....」


『はっ....！！』


しまった....乗せられるとどうしてもこうなる。やっちゃったよ、ちょっとでも褒めたらこいつは....


凛月「....へぇ♪そんなこと思ってくれてたんだ。ふふっ。」


ほら見なさい、調子乗るでしょ?!なんでじっと見てたのよ数分前の私！べ、別に見とれてた訳じゃないからね?!


友「じゃあ、集まったしそろそろ行こっ！」

4人で神社の鳥居をくぐる。


凛月「ねぇA、」

『......何よ？』


凛月「...それ似合ってる。可愛い♪(小声)」

『っ〜/////うるさいっ！....あ、あんたも。その....似合ってるし格好いい、よ？』


凛月「....それは反則。」

え、耳まで真っ赤じゃないの。....やめてよね、こっちまで熱くなるじゃない。



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