Honest 71 ページ30
.
すると何かが私の頬にそっと触れた。
ひんやりと冷たいその『何か』
…ほんと心でも読めるの?
『…凛月』
顔を上げると気だるそうな目をした凛月が目の前にいた。その冷たい手で私の目から出たものをすくう。
凛月「あーらら、何泣いてんの?(くすっ)」
『ちっ、違うし!別にこれは泣いてなんかな…』
凛月「…放課後、Aん家ね。」
それだけ告げて彼は自分の席に戻り、私にひらひらと手を振ってから机に突っ伏した。
…ほんとなんなのよ。機嫌悪いと思ったらなんでか知らないけど直ってるし…ずっと悩んでる私が馬鹿みたいじゃない?!
…でもよかった。下手したら今日1日喋れないんじゃないかって、嫌われたんじゃないかって思ってた。あんずとお姉ちゃんにはお礼のお菓子でも今度渡そう。
__________
_______
____
放課後
とりあえず帰る支度をして部活がある友に先に帰る、とL〇NEを送る。
あっ、すぐ帰ってきた。
友ごゆっくり♪後でちゃんと話聞かせてもらうからね?w
…はいはい。
凛月「何ニヤニヤしてんの?あ、友じゃん。」
『ひっ?!ちょ、ちょっと人のL〇NE勝手に見ないでくれる?!』
背後に急に現れないの!!…友とは色々あんたの話してるんだから見られたら困るでしょうが…。
凛月「背後には気をつけろってことなのだ〜♪じゃ、案内よろしくね、A。」
私の両肩を掴みながらスーパーご機嫌な凛月。…昼間っからこのテンション出せるんじゃない…。
っていうかそうだ、私の家行くんだった!お父さんとお母さんは仕事だから居ないけど…六花居ないわよね?
凛月「ねぇ、俺結構無茶振りでAの家ねって言っちゃったけど大丈夫なの?」
『うぇっ?!あ、うん!だ、大丈夫!!』
た、多分居ないわよ…ね、部活あるって言ってたしそれまでに話終わらせれば!
半ば強制的に自分に言い聞かせながら家へと向かうと、あっという間に着いてしまった。
『…どうぞ。』
凛月「お邪魔しま〜す。」
誰もいない(はずの)家に入り、私の部屋へと通す。
『あ、適当に座ってて?今お茶入れてくるか…ってちょっとあんた何してんのよ?!』
凛月「え?何って疲れちゃったから寝てるの。」
荷物を置いて凛月に声をかけると私のベッドに横たわっていた。
凛月「ん〜…Aの匂いがする〜♪」
『やめろ変態!!匂いを嗅ぐな!!』
184人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まじっく(プロフ) - 未來さん» うおおお未來さん!フォローまでありがとうございます!!楽しんで頂けてますか!!光栄です☆受験終わったらすぐに帰ってきますので、待っててください!! (2019年8月23日 22時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - コメント失礼します。Twitterフォローさせていただきました!未來という名前でやっております。いつも楽しく読ませていただいてます!これからも更新頑張ってください! (2019年8月12日 2時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 赤間琉斗さん» うおおおありがとうございます!!是非とも書かせて頂きましょう...☆私も終わらせておきながら少し物足りなかったんですよね(´-ω-` ) (2019年7月29日 23時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
赤間琉斗(プロフ) - 正直もっと見たいです。付き合った後の話もゆっくりと… (2019年7月29日 22時) (レス) id: dd203c2451 (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 雨紫陽花さん» えっ雨紫陽花さんんんん?!凛月くんの許嫁のお話愛読させて頂いてます!!うあああありがとうございます好きだなんて嬉しすぎる....( ˘ω˘ )頑張ります!! (2019年7月9日 20時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まじっく | 作成日時:2019年7月6日 17時