Extraordinary 3 ページ4
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……………暇だ。
私はこのオレンジ髪の少年の正体を突き止めるべくここに留まっている訳だが、どうやら作曲中は話しかけると彼いわく『霊感が消えるから話しかけるな！』らしい。
大体それ、いつ終わるんだよ………。
暇つぶしに、と散らばる紙を1つ拾い上げて見てみる。…ふぅん、やっぱり面白いもの書くんだなぁ。
どの偉大な作曲家とも似ていない、それで且つ惹き込まれるようなメロディー。…まだ子供、なんだよな？
『……♪〜♪〜♪』
楽譜を見た途端、自然と歌詞が頭に流れてくる。それを彼の書いたメロディーに乗せて歌う。驚いた………こんな楽譜に出会ったのは初めてだ。
夢中で歌っていると、楽譜が途切れた。む…ここで終わりか。続きはないのか……？
続きを探そうとすると、さっきまで1ミリもこちらに興味を向けずペンを走らせていた少年がこちらを見ていた。
『やっと終わったのか少年……あ、そうだこの続きどこかに』
？「お前天才なのか?!」
…は？
がしっ、と私の足を掴み、キラキラと光る淀みのないグリーンの目を向けてくる。『綺麗』の二文字が頭に浮かんだ。
『………とりあえず足を離そうか少ね』
？「お前の声すっごく綺麗だな！！セナみたいだ！ああ、でも出会った時のセナよりは上手いな！！」
何一つこいつに関して分からないが、コミュニケーションが取れないということだけはわかった。本当に変なやつだ。
？「お前、名前はっ？」
少し呆れていると今度はずいっ、と目の前に身を乗り出してきた。
『うおっ?!あ、危ないだろ?!まったく……あ、名前？桜庭Aだ。君は？』
？「A、A……うん！覚えた！多分！！おれは月永レオだ！よろしくな、A〜！」
多分、って君ねぇ…。月永レオ、か。カタカナでレオ、らしい。彼についての情報はこれで2つ目。いや、名前聞き出すだけで時間かかりすぎだろ…。
…………ん、時間？
ゆっくりと腕を上げ、手首に付けられた腕時計の針を見る。針は始業時刻の5分前を指していた。
………まずい！！！！
放り投げたカバンを急いで掴み、ダッシュで公園の入口へと向かう。
『じゃあな、月永少年！！またどこかで………って聞いちゃいねぇ！！！』
一応別れの挨拶を、と後ろに向かって叫んだが、返答がない。どうやらまた作曲に勤しんでいるらしい。本当に話を聞かないやつだな?!
月永レオ
作曲とダンスが得意で変なやつ。
あ、あと
面白そうなやつ……♪
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まじっく(プロフ) - 星宙*°さん» お読みいただき本当にありがとうございます！！嬉しいお言葉...そう言って頂けるだけでとても心の支えになります！頑張ります！！ (2021年1月6日 10時) (
レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
星宙*°(プロフ) - とっても好きです…！夢主ちゃんの話し方だったりも私の好きな感じで読んででとても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2021年1月6日 0時) (レス) id: 023b61331c (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 凛々さん» わ〜！ありがとうございます！！今日から復活致します！！！ (2020年2月25日 21時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - いつまでも更新待ってますよ(･ω･｀*) (2020年1月10日 19時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじっく | 作成日時：2019年7月20日 16時
