Extraordinary 13 ページ14
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『ひゃっほう!!!!楽しいな!!瀬名!!!』
泉「ちょっ……うるさいよぉ!!舌噛みたいわけぇ?!」
普通に歩きで帰るものだと思っていたら、どうやら瀬名はバイク通学らしく、乗せて帰ってくれるらしい。普通は「ゆうくん」以外乗せない、とかなんとか小言を言いながらもヘルメットを渡してくれた。
……成程、ツンデレなだけなのかこいつ。あと「ゆうくん」って誰だ……。
そんな疑問を口にしたらまた面倒くさそうだったので聞かないでおいた。そして今に至る。
いやあ、バイクなんて初めて乗ったが楽しいんだな!!まあ私は運転してないけど!!!あと瀬名の声が全く聞こえん!!!
『ごめん瀬名!!何も聞こえん!!!』
泉「だから喋らなくていいってば!!!」
『え?!何?!』
泉「黙れ!!!!」
ひどいぞ瀬名。私今回は何もしてないぞ。とりあえず最後の言葉しか聞こえなかったので、瀬名の言う通り、黙って彼にしがみついていることにした。
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しばらくして家の周辺まで来たので、そこら辺で降ろしてもらうことにした。さすがに家の前は父さんや母さんに見られるし困る。
『はーーーっ、楽しかった!!また乗せてくれよ瀬名!!』
泉「だから乗せないってば。今回は特別。」
『じゃあ次も特別な時に乗せてくれ!それまで待つから!』
泉「はいはい、機会があればねぇ。」
ありがとう、とバイクの音が遠くなるまで手を振って見送った。あいつは意外と良い奴かもしれないな。グチグチいいながらも、私をきちんと送ってくれたし。ツンデレなんだなきっと。
瀬名泉、か。本当に面白いやつだ。そんな彼が通う夢ノ咲に私も明日から通うのか。そんなの楽しみすぎる。絶対他にも面白いやつがわんさかいるんだろうな!!早く明日にならないかな!!!
そんな妄想を膨らませ、スキップをしながら家に着く。おっと、家に入る前に服装を整えなければ。
ブレザーよし、スカートよし、靴紐よし。……さあ、入るぞ。ただいま我が家。
『ただいま戻りました。』
母「あらおかえりなさい。夕飯の支度が出来ていますから、早く着替えてらっしゃい。」
『はい、お母様。』
さて、さっさと着替えて明日の準備でも済ませるか。
心の中ではウキウキしながら、外に出さないように階段を上る。
母「ところでA、明日から夢ノ咲に通うんですって?」
……………そうだった母さん達への説明がまだだった。
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まじっく(プロフ) - 星宙*°さん» お読みいただき本当にありがとうございます!!嬉しいお言葉...そう言って頂けるだけでとても心の支えになります!頑張ります!! (2021年1月6日 10時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
星宙*°(プロフ) - とっても好きです…!夢主ちゃんの話し方だったりも私の好きな感じで読んででとても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2021年1月6日 0時) (レス) id: 023b61331c (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 凛々さん» わ〜!ありがとうございます!!今日から復活致します!!! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - いつまでも更新待ってますよ(・ω・`*) (2020年1月10日 19時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まじっく | 作成日時:2019年7月20日 16時