声は嘘に食べられて【学生松】

30 ページ32

【夢主side】

––––やっぱりこうなるんだ

どう足掻いても、
何をしても、
スクールカーストは変わらない

そんな事とっくの昔から
知っていたはずなのに、
私はなんなの？

私達の問題に
幼馴染を巻き込んだんだよ？

みんなに迷惑をかけてるんだよ？

気付くのが遅すぎたみたい

このクラスで
私を必要としてくれる人なんて
居ないんだ

幼馴染にまで嘘ついて
こんな人私は嫌だよ、嫌い

もう一度彼らと距離を置こう

今までの事は全部リセットしよう

それが私の考えられる
唯一の方法だった

それだけしか考えられなかった

ごめんねとか謝罪の言葉では、
もう取り返しのつかないとこまで
きちゃったんだと思う



いつまで経っても本当のことを言えない、
そんな口なんて無くていいのに。

駄作者から→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す