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67. ページ21

もう何年も綺麗にされていないこの寮は良く声が聞こえてくるものだ。



特に女の泣き聲なんか。



中原は古ぼけた赤茶色の屋根に腰を落とし、頬杖をつきながら輝く満天の星を眺めていた。



度々、掠れつつ聞こえる謝る聲。



彼はそのままドアをぶち破って向かおうとしたがどうも格好が悪い。



矢張り、予想は的中であった。



Aは太宰により引き取られ、別れを惜しむ2人の姿、これも予想の範疇である。



今日、見つけたことは上の人間らには内密にする。



Aのいない数日の間、日々にぽっかりと大きな穴が空いた様に憶えていない。それだけ印象が浅いのだろう。



彼女の存在の改めて気づかされた数日であった。



先程、明日には…を匂わせるような会話をしていたのを中原は思い出す。



明日こそはドアをぶち破り、彼女をこちらの世界に連れ戻さなければならない。



何と云って迎えればいいだろうか。



心配した?



早く戻ろう?



仕事が溜まっているんだぞ?




その時、思った言葉をそのままシンプルに伝えれば良いだけなのに考えてしまう、自分自身を嘲笑した。



「あ、流れ星………」



キラリと輝く箒星は誰に邪魔されず宇宙を我が物顔に突き進んでいった。

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時雨(プロフ) - ネムさん» そう言っていただけてめっちゃめちゃ嬉しいです!!!!!!!!!!!このコメントで私もニコニコしちゃいました。嬉しさいっぱいです、こんなに長いのに読了してくださりありがとうございました! (8月6日 2時) (レス) id: b6f643f10a (このIDを非表示/違反報告)
ネム(プロフ) - あぁもう…だめだ。なんか言葉に詰まってしまいます。完結ありがとうございます。最高でした。 (8月1日 1時) (レス) @page41 id: 41eadc19f5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ピポポタマスさん» 遅くなって御免なさい。本作中にとても書けず、おまけという形で書かせて頂きました。甘くねぇな…コーヒーシュガーにもなりきれてません…本当にすいません。書き直しならいつでも致します。(双黒なのに太宰さんしか使っていない…ああああ!!) (2018年3月7日 22時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きなこもちさん» 有難うございます!満足頂けましたか?とてもの三連続…w次回の作品もいずれ書きますのでその時はよろしくお願いします! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます!とてもとてもとても面白かった…!お疲れ様でした(*´∀`*) (2018年3月4日 19時) (レス) id: 48ae29e69a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年2月14日 12時

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