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66. ページ20

「…何それ、」



太宰が何の前触れもなくただ呟いた。



「居なくなることは決まっているのかい?今から考え直す事は…」



彼女は黙るままだ。



今話したら、鼻をすする音などで上手く言葉にならないだろうから。



「…泣くくらいなら、一緒に居てよ。A…」



太宰は思ってもいないような言葉を次々と並べてゆく。彼自身、自分が何を云っているのかについては知らなかった。



見切り発車。



「君は…Aは…。」



Aは聞き入れたくなくてぶかぶかの寝間着で耳を塞いだが、完全に防げるものではないこと、そんなこと分かっていた。



「…ずっと一緒居たい。

この様な空間を夢見て今迄死なずに耐えて来たのに、所詮夢だったのかい?私の思い描いた空想は。


Aを愛する気持ちならこの世界の誰よりも強いはずなのに…何で………。


私が嫌い…?」



少しずつ開いてしまう空間がAの心を黒く蝕んだ。



そんな訳ない、違う。



そう云いたかったのに上手く言葉が出てこない。



こうゆう時は本心を口にした方が良いのだろう。素直になれない未だ幼い彼女にはとてもではないが無理である。



『ごめ、ごめんなさい…ごめん、なさい………』

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時雨(プロフ) - ネムさん» そう言っていただけてめっちゃめちゃ嬉しいです!!!!!!!!!!!このコメントで私もニコニコしちゃいました。嬉しさいっぱいです、こんなに長いのに読了してくださりありがとうございました! (8月6日 2時) (レス) id: b6f643f10a (このIDを非表示/違反報告)
ネム(プロフ) - あぁもう…だめだ。なんか言葉に詰まってしまいます。完結ありがとうございます。最高でした。 (8月1日 1時) (レス) @page41 id: 41eadc19f5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ピポポタマスさん» 遅くなって御免なさい。本作中にとても書けず、おまけという形で書かせて頂きました。甘くねぇな…コーヒーシュガーにもなりきれてません…本当にすいません。書き直しならいつでも致します。(双黒なのに太宰さんしか使っていない…ああああ!!) (2018年3月7日 22時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きなこもちさん» 有難うございます!満足頂けましたか?とてもの三連続…w次回の作品もいずれ書きますのでその時はよろしくお願いします! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます!とてもとてもとても面白かった…!お疲れ様でした(*´∀`*) (2018年3月4日 19時) (レス) id: 48ae29e69a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年2月14日 12時

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