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マクくんは待ってて、とだけ残して電話は切れてしまった。
あの痛い視線、哀れに見られる自分の姿が脳裏から離れない。
早く、マクくんに会いたい。
私の後を追ってきたユラ。
私のカバンを渡してくれて、大丈夫？なんてお母さんみたいに優しく抱きしめてくれるから止まっていた涙がまた出てきてしまう。
『ごめんね、』
｢何が？Aが謝ることは何もないでしょ。｣
私の肩に手を置いて、自慢げに｢ミンギュには私から叱っておいたからね。｣なんて得意気に言う。
｢アイツ、Aに対して変な独占欲あるよね。｣
その独占欲が何かは分からなかったけれど、今日分かったのはミンギュがとても人たらしな罪な奴だってことだ。
好きだった頃はそんなこと思わなかったのに、今思えば私はその人たらしな性格に振り回されてたんじゃないかと思う。
｢で？マクくんなんて？｣
ユラにさっきの電話のことを説明すれば、パァっと顔を明るくして行っておいな！と私の背中を強く叩くものだから少し痛い。
ユラに手を振ってまた駆け足で大学を後にした。
マクくんに会えるんだと思うと足取りが軽くなる。
なのに、まだ心はどんよりと曇ったままだ。
頭から離れてくれないヒソヒソと聞こえる声と、私を見て笑う目。
あんなの公開処刑じゃないか。
考えないようにしてみたって頭から離れてくれない。
バスに揺られている間もずっとそんなこと考えてしまって、ため息が何度も出る。
あと数分であのカフェに着くっていうのに、窓ガラスに映る私の顔は化粧がボロボロに落ちてしまって目も腫れていて、見るに堪えないくらいには酷い顔だ。
マクくんはこんな私を見てどう思うんだろう。
そんな事も考え出してしまったらマイナス思考が止まらない。
｢Aちゃん！｣
バスから降りれば大きな声が聞こえて振り向けばいつものキャップを被って大きなマスクをしている会いたかった姿が見える。
どんな顔をしてマクくんを見ればいいのか分からなくて、何も無い足元を見るしか出来ない。
｢大丈夫？｣
その言葉に頷けば、マクくんがゆっくり近づいて来るのがわかった。
顔をあげれば目の前にマクくんが居て、心配そうに眉を下げて私を見つめていて、その瞳に吸い込まれそうになる。
そんな優しい顔して見られたら、甘えたくなってしまう。
｢だ、大丈夫？！Aちゃん…？｣
視界が潤んでマクくんがどんな顔してるのか分からない。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
