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今日は涙腺がユルユルになってしまっている。
マクくんはそんな私を見てオドオドと慌てていて、泣かないでなんて子供をあやす様に言う。
『うぅ、…っ、…マクくん。』
私が泣いてたからって駆け付けてくれるのが嬉しくて、ドキドキして、特別な人になった気分で、もう感情がおかしくなりそう。
そんなの、期待しちゃうのに。
｢なんで泣いてるの？大丈夫？｣
しきりに大丈夫？と何度も私の顔をのぞき込む。
『大丈夫じゃないけど、もう大丈夫。』
｢ど、どっち？｣
『マクくん来てくれたからもう大丈夫なの。』
彼は大きな目をまた大きくして、ニコリと笑う。
そう、私はその顔がとても好きなの。
そうやって柔らかく笑うところが好きなの。
｢心配で飛んできて良かった。｣
そういうマクくんは何も持っていなくて、よく見れば顔には綺麗にメイクが施されている。
『…ごめん、仕事中だったの？』
｢でも大丈夫、空き時間だったから！｣
『でも、』
私の言葉はマクくんの言葉で遮られた。
｢Aちゃんが一人で泣いてるのが気になって…。
だから、大丈夫。｣
恥ずかしいのか頭をポリポリとかいて、私の顔をちらりと見て照れくさそうに下を向く。
そんな所がたまらなく可愛いんだよな。
ストレートな言葉には釣り合わないあどけない表情をするから。
『ありがとう、マクくん。』
きっと私の顔は赤くなっている。
もう何も怖くない、もう何も痛くない。
今はマクくんを見ると心がフワフワ踊るような、宙に浮いてるみたいな、そんな気分だ。
いつも通り一通りが少ないこのバス停に、私とマクくんだけ。
時間が止まったみたいな感覚になる。
このまま、時間が止まって欲しい。
マクくんの色んなことが知りたいのに、いつも時間が足りないんだ。
聞きたいことだっていっぱいあるのに。
｢Aちゃん、ちゃんと家まで送ってあげたいところだけど、仕事があって…。｣
そう言って彼はまた行ってしまうんだ。
申し訳なさそうに眉を下げて、私の目を見て少し気まずそうにゆっくりと視線を逸らす。
マクくんが社会人だからなのか、どこか目に見えない大きな壁があるように思うことがある。
『…ううん、大丈夫。
お仕事中なのに来てくれてありがとう。』
最後に思いっきり笑って見せた。
分かりやすく頬を赤らめた彼。
やっぱりマクくんは表情がとても分かりやすい。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
