___ 大丈夫 ページ17
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ミンギュはただ私の顔を見て戸惑っていて、目の前のユラは眉間に皺を寄せてミンギュを睨んでいる。
周りの目が今度は何があったんだ、と好奇心の目に変わっていくのが分かる。
なにか適当に理由をつけて逃げ出したいのに私は下を向いて動けなくなる。
もうヤダ。
そんな時テーブルに置いてあった携帯が着信を知らせる画面に変わって、マクくんと表示される。
それを見て堪えていた涙が溢れかえりそうになる。
ミンギュが私の携帯をじっと見ていたけれどそんなの無視して、携帯を片手に勢いよく立ち上がる。
『電話、出てくるね。』
振り絞った声は震えていて、泣いてるのはバレバレだ。
駆け足で学食を抜けて人のいない廊下で息を整えて携帯を耳に当てる。
｢もしもしAちゃん？｣
彼の声を聞けばまた止めなく涙がポロポロと溢れ出すから慌てて手で頬を拭う。
泣くな、泣くなって心で唱えたってそんなの無駄で安心と悔しさで涙は止まらない。
｢…Aちゃん？｣
『うん、……どしたの？』
また泣いてるなんて思われたくなくて精一杯明るい声を出してみても、グズグズと泣いている声は隠しきれない。
｢泣いてるの？｣
『ううん、泣いてないよ。』
｢…ホントに？｣
隠しきれただろうか。
もうきっと化粧は落ちてしまったな。
『ホント。……っ、泣いてないよ。』
静かな廊下に響く私の鼻をすする音。
｢今どこにいるの？｣
急に低い声になったマクくん。
『…大学。』
もしかしたら来てくれるんじゃ。
なんて馬鹿な期待してしまうからそんなこと聞かないで欲しいのに。
｢何大学だっけ？
…すぐには行けないけど、行く。｣
『ううん、大丈夫だから。』
こんな時、来て欲しいなんて言えたらいいのに。
弱い姿を見せたくないし、泣き虫だなんて思われたくない。
｢僕あと１時間後にはソウルに戻るから。
どこかに待ち合わせしよう？
心配だよ。｣
マクくんのその声はいつもと違う低い落ち着いた声で。
私の事心配してくれるんだ。
私のために会いに来てくれるんだ。
そう思えば嬉しいのか安心したのか、また涙が溢れてきてしまう。
｢あの時のカフェに来て。｣
今すぐにでも会いたい。
｢すぐに行くから。｣
マクくんは今どんな顔してるんだろう。
きっと、私の知らない顔してるんだ。
胸がキューっと締め付けられて痛くなる。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
