党員はディビジョンラップバトル主要チームの報告者8【ヒプノシスマイク】

369話　FlingPosse ページ38

麻婆豆腐もグッツグツに煮込み終わり、火を止める。



流石に帰ったかな？カーテンをどかして、窓から入り口付近を見る。



……あれ？あの服装。あの背丈、そして何よりあの美形……



スイカの妖精！？何故ここに？



思わずカーテンを閉める。



一旦整理しよう。そう、窓から入り口を覗いたら、スイカの妖精が立っていた……



なんでだよぉ〜！！！



居住地がバレたのか……この間の文句でも言いに来たのか。



頭をフル回転させていると、歌声が聞こえてくる。



ラップだ。それもめっちゃ綺麗なリリック。



幻太郎の思いが乗せてあるのだろう。どこか寂しいようで……心に響く声だった。



そこには乱数と、もう一人誰かがいるみたいで、話し声は聞こえるが、ここまでしっかりとは聞こえない。



よーく耳を澄ませる。



乱数「ボク達のチーム名は……FlingPosse！」



FlingPosse……ポッセという言葉に動揺した。



空寂ポッセ。



乱数「ボクらはポッセだよ！」



……その言葉は、嘗てのダーティードッグを思い出す。



刹那の友……短い時間。一瞬。



ダーティードッグもそうだった。楽しい時間はほんの僅かだった。



乱数にとって、短い時間という覚悟だろうか。



短い時間の友達……



ネガティブに捉えられるけど……きっと違う。



志しを共にすれば、どんなに短い時間でも本物の友情がある。



そんな意味であって欲しいな。


ーーー
こんばんわ。夜遅くに失礼しまーす！

FlingPosse
志しを共にする、刹那の友

この意味を最初に知った時、短い時間の友達とか…ゥゥゥウと胸を痛めました。

プリ機とかで、よく永遠の親友！とかあるじゃ無いですか……逆だと思うと、この時から彼らを信用していなかったのかと……思うと……


けど、違う意味を探した結果がこれでした。

FlingPosseだけが、ディビジョンラップバトルが無ければ、出会う事の無かった3人だと思うんですね。


そんな、ディビジョンラップバトルの為だけに出会ったのに、短い時間だけで仲良くなって……本当に嬉しいです。


乱数は結成する時から、こうなる事を予想していて、もしくは望んで、チーム名を考えたんじゃ無いかと思うと、本当にポッセ……ポッセ！

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