番外編《料理(核兵器)を作る》 ページ13
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「あー、最近ろくに食事とってねぇからだりぃ」
そう彼が呟いたのは午前9時。
いつものうわ言かと思い聞き流した
「...そうゆう時は “私が料理作る” とか言うべきだろ」
『...えー、だる』
「...昼飯、作っておけ。」
『突然だなおい。まあいいや』
料理なんて小学校の調理実習で作った味噌汁以来だけど大丈夫かな
その味噌汁もクラスのマドンナ美由紀ちゃんに「Aちゃんは手伝わなくていい!!」と、怒鳴られた苦い記憶も蘇る
「んじゃ俺、12時30分まで会議だから行くわ」
『今度は真面目にね〜』
「うっせ」
絶対正論を言ったと思うんだが殴られた。
解せぬ。
『さてと、調理(戦争)をするか』
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『...よく良く考えてみたらご飯の炊き方も知らねぇ...』
いや、こんな中料理を作るなんてことしないでしょ?だから...(言い訳)
...あっ無駄に女子力高そうなあいつ(深夜)に教えてもらおうかな。うん、そうしよう。
私はエプロン姿のまま廊下へ出て深夜の部屋まで行った
.
「なんでこう簡単な機械操作ができないの!?馬鹿にも程があるよ!?」
『...最近の機械は難しい』
「そうやって言いくるめないで!!!」
はあ、と盛大にため息をつく深夜。可哀想に。
なぜこうなったかというと、部屋につき事情を説明したら即OKをもらい、今にいたる
「炊飯器は僕がやるからAは野菜を切って」
「それくらいいつも吸血鬼切ってるんだからできるよね?」とどす黒い顔で言われる
そんなに怒らせるようなことしたっけな(すっとぼけ)
「えっと、野菜炒めだから...ピーマン、にんじん、キャベツ、豚肉、もやし、ぐらいでいっか...はい、これ切ってね」
『はーい』
ど う や っ て 切 る の
適当にいつも吸血鬼切ってるみたいに?と、勘で切る。
すると、手を切ってしまい多少出血してしまった
まあ、気にすることないか、吸血鬼に殺られる時はもっとひどいし
そんな感じでひたすら切る作業を進めていった
「...できた?...っ!?!?」
手元を覗いてきた深夜が凄い驚いてる顔をしている
それもそのはず、だって私は不器用すぎて手に切り傷がたくさんできてしまってたのだから
「もー...」
なんとも言えないような顔でこちらをみる
やめて!!罪悪感が湧いてくる!!
と、その時。
「...お前ら何してんだ」
ダーリンのお帰りです。
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えんつ - 面白いです!!心臓潰れちゃいますね!! (2016年4月3日 3時) (レス) id: 3ad50080fc (このIDを非表示/違反報告)
のえる(プロフ) - 面白いです!更新、頑張ってください! (2016年2月19日 22時) (携帯から) (レス) id: 66e212e9ef (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹きゅうり(プロフ) - まりーさん» 返信遅くなってすみません(-.-;)わかりました!書かせていただきます! (2016年2月1日 16時) (レス) id: aaf3716caf (このIDを非表示/違反報告)
まりー - しつもんです!どんなシチュエーションで告白したんですか? (2015年12月15日 18時) (レス) id: 017513c4e7 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹きゅうり(プロフ) - 神無月雪李さん» ありがとうございます!がんばります! (2015年12月5日 21時) (レス) id: aaf3716caf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾鷹きゅうり | 作成日時:2015年11月28日 1時