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___20区業務室
ガチャっ
「ただいま戻りましたー」
ドアを開くと、捜査にも出かけているのか、見慣れた捜査官達は出っぱらっていた。
そして局員の方だろうか、資料を整理する、金髪の青年の姿がみえた。
「あっ、どもっス。…新人の人っすよね？」
なんだか、見た目にマッチした、何とも軽い喋り方だ。
「そうです。えっと、あなたは…？」
私が質問すると、彼はニカッと笑って答えてくれた。
「永近英良、捜査官補佐っス。亜門さんと、アキラさんの」
捜査官補佐…？聞いたことのない役職だが、ここのデスクに普通に出入りしているあたり、本物なのだろう。
なぜか彼には、拭いきれない不信感があった。
「で、今日、どこ行ってきたんすか？」
行き先を言うのは、少しはばかられた。
「…ちょっと、捜査に」
そう言うと、なぜか分かったかのように、永近くんはうんうんと頷いた。
「うんうん、さっすが捜査官、お口が固い」
…なんだそりゃ。
笑いが込み上げてきたが、苦笑いくらいで堪えておく。
「俺、そんな胡散臭くみえます？…今日、二人に置いてかれちゃったんですよ」
「見える」
自分でも驚くくらいの即答だった。
永近くんは、口をあんぐりとあげて、胸を抑え、仰け反っている。撃たれた、ということだろうか。…オーバーリアクションだ。
「今の即答こたえたわ…」
「ごめんごめん。喋り方がちょっと…」
あっ。また言い過ぎちゃったかも。彼の顔を確認してみるが、さっきのようなショックは見当たらなかった。
「喋り方っすかー！っスって付けるのクセなんっス」
どうやら言われ慣れているらしい。
「で、話変わるけど、Aちゃんって…。あっ、質問していい？」
急に真顔でなって聞かれ、脈がバクバクと波打った。
まさか、もう“あのこと”を知っているのだろうか？
怖いもの見たさなのか、勝手に、私の首は意志とは反対に、下にうんうんと頷いた。
「Aちゃんって…
オグちゃんと親戚ってマジ？」
それを
えっ？聞いた瞬間、Aの目は、この上ない程見開かれた。
「えっ？」
頭の中に浮かんでいた言葉が、素直に口をついて出た。
「なんで知ってるの??」
隠して起きたかった私の秘密ナンバーツーである。人生最大の汚点である。
「本局で噂を聞いたんすよー」
彼はヘラヘラと笑うが、こっちにとっては只事ではない。
「やめてねッ。絶対言わないでね!?」
念を押すが、彼はいつまでもニヤニヤしてばかり。
まあいいや…。明日、頑張ろう。
何故かそんな気持ちになった。
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アリス - シロナとクロナって書いてありますけど、ナシロとクロナじゃないですか？?(・_・;? (2018年11月9日 16時) (
レス) id: 9ad0b945de (このIDを非表示/違反報告)
YUUto1005 - 篠原さんの財布がー (2018年8月14日 9時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイスゥ | 作成日時：2018年3月27日 12時
