＃17 ページ18
「マーダーでースーかー」
什造はひっきりなしに足をぶらんぶらんさせる。
またお冷がピンチになりそうだった。
「あ、什造、A。明日急遽喫茶店に行くことになったから」
「キッサテン？？？」
什造の頭にハテナマークがずらりと並ぶ。
「コーヒーとか、パンとか、アイスとか食べれる所ですよ」
Aが補足するも、若干説明になってないのではないか、と篠原は思った。
「なるほどです」
まぁ、什造がとりあえず理解してくれたので良かった。
「何しに行くんですか？」
Aはそう質問する。
「うーん、大喰いの件絡みなんだけど…。今日図書館行って気づいたことがあって。この前、20区の鉄骨落下事件があったでしょ？」
？
その当時全くニュースに触れていなかったAは首を傾げる。
「確か…女学生が下敷きになって、近くにいた男子大学生も怪我をしたってやつだったか…？」
話を聞いていたアキラがうまく説明してみせた。
「そう、その女学生が大喰いだったかもしれないんだよ」
えっ。
(什造を除く)その場の全員が目を見開く。
「あの事件って勝手に女学生の臓器が男子大学生に移植されて問題になったやつですよね？」
「そうそう、ナイス滝沢。もし大喰いが…女学生だったとしたら…？
移植された青年はどうなったと思う？」
全員が顔を見合わせる。
喰種、になる？
誰もがその考えを口に出そうとはしなかった。
「ちなみに、その手術は加納が仕切ってた。予想以上に、明後日の捜査は重要なものになりそうだ」
亜門は、考えた。もし、人間が喰種に…
駄目だ、今はやめておこう。今日は新人の歓迎会なのだから。
「あっ、料理が来ましたよ」
3人の店員さんが、みんなの料理を運んできた。
「ありがとうございます！」
Aは嬉しそうにおかゆを受け取る。
「お腹ペコペコです〜」
什造は、乾杯を待たずして唐揚げに食らいついた。
「さて、シリアスムードは終わり終わり！宴会だ！」
篠原は烏龍茶を高く上げる。
「乾杯！」
グラスがぶつかり合う心地よい音があたり響いた。
「いやー、お酒があればもっと楽しめるんだけど…」
篠原は名残惜しそうに店内に貼られたお酒のポスターを眺めながら言った。
「レモン美味しいですよ〜」
什造はレモンを皮まで食べている。
(雑食かよ…)
滝沢は呆れながらも、その様子を楽しげに見ていた。
「A、ちょっとくれないか」
アキラは、美味しそうな顔をしてつい無言になってしまっているAに声をかけた。
「！いいですよ〜」
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アリス - シロナとクロナって書いてありますけど、ナシロとクロナじゃないですか？?(・_・;? (2018年11月9日 16時) (
レス) id: 9ad0b945de (このIDを非表示/違反報告)
YUUto1005 - 篠原さんの財布がー (2018年8月14日 9時) (携帯から) (レス) id: 9e44ee148d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイスゥ | 作成日時：2018年3月27日 12時
