【文スト×暗殺教室】転校生はマフィアの潜入捜査官でした。

ブラック企業にも程がある ページ16

ランチタイムには色々あったが、午後の授業では特に何も起きず、無事帰る事が出来た。


・・・のだが。



「おい、A。マフィアの武器を横流しして居る集団の正体が判った。壊滅させに行くぞ」



『先輩ぃぃ・・・一寸は容赦して下さい、私潜入任務帰りで』



「五月蝿い、其れは貴様の問題であり僕(やつがれ)等には何ら関係無い事だ」



冷たく突き放す黒外套の青年は、私の上司である、芥川龍之介先輩だ。



『うっ・・・樋口ちゃん、芥川先輩が横暴・・・』


凛々しくパンツスーツを着こなす同僚の樋口ちゃんに泣きつく。



「む、幾らAさんと云えども、芥川先輩を悪く云うのは見過ごせません」



・・・愚痴云う相手間違えた・・・



『・・・私が悪かったって、お詫びに明日ケーキ一個奢る』



「本当ですね！?」



意外とチョロい女、樋口一葉。



取り敢えず、樋口ちゃんの怒りが収まった事にほっとして居ると、



「おい貴様等、腑抜けて居る暇は無い。愚図愚図するな、早く現場に向かうぞ」


芥川先輩の冷たい言葉に、樋口ちゃんは意気揚々と立ち上がる。


「はい先輩、すいません！Aさん、行きますよ」


『へいへい・・・』



芥川先輩と樋口ちゃんはキビキビ歩く。私は昨晩の二日酔いが未だ微妙に残って居る為、自分でも気だるげと判るノロノロぶりだ。



こんな状態で戦場行って、私無傷で帰れるかなぁ・・・




って云うか帰れたとしても、今夜、眠れるのかな・・・

禍狗と其の部下たち→←ゴリラじゃないです乙女です

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す