【荒木荘】この日常が好きなのだ！ (ページ20)

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A『_______キスされた。』

DIO「……ん？すまん聞こえんかった。もう一度頼む。」

A『だーかーらーさ！初めて人にキスされたの！』

DIO「それならこのDIOが貴様が幼き頃からやっているではないか。」

A『こーいえばわかってくれるかな？""唇にキスされた""んだよ』

DIO「……ちょっと天国に到達してくる」

A『やめてめんどくさいから。』

DIO「誰にだ！？誰にされたのだ！？まさかジョースターではなかろうな！？」

A『ジョルノ』

DIO「私の息子じゃん」

A『せやで』

DIO「ふざけるな！！息子だろうが許さんぞ！お父さん許さん！」

A『やめてその言い方腹立つ。』

DIO「はァ……なんということだ……」

A『とにかく！このことは誰にも言うなよ！特に吉良！吉良にだけは言わないで！』

DIO「貴様の願いなら分かった。」

A『へへっ、ありがとう！』ニカッ

DIO「！早く帰るぞ……」

A『おう！』

＿＿＿＿＿＿＿
in荒木荘

午後12時。

吉良「ただいま……なんて、もうみんな寝ているだろう。」

そう思った吉良だが、次の瞬間、固まった。

そこにはソファに座りながらすやすやと眠るAの姿"だけ"があったのだ。

吉良「…本当に、君ってやつは……ん？」

台所には吉良の渡した弁当箱と、その上に紙があった。

《美味しかった！ベネ！
また作ってよー？私、吉良の作るお弁当、大好きだからさ！
でもやっぱり、こんなことしてくれるなんてお母さんみたい！
へへ、ありがとね！

A》

吉良「君みたいな子を、妻か娘に欲しいよ……A」

A『んっ……あっ、吉良！おかえりんさい！ごめんねー寝ちゃってたぁ……ずっと帰ってくるの待ってたんだー！』

吉良「ふふっ、ありがとう。A。」

A『えへへ……ってもうこんな時間！？早く寝なきゃ……！？』

吉良「待て、A。君にお土産だ。」

A『？』

吉良「指輪だ。君に似合うと思ってね。」

すると吉良はAの手首をつかみ、屈んで、プロポーズのように指輪をはめる。

A『うわぁ……吉良って女の子が心から喜ぶものとか知らないタイプでしょー？』

吉良「わ、悪かったね……」

A『いーよ！嬉しい！んじゃ、おやすみ！』

吉良「ああ、おやすみ。」

吉良「はぁ………あの手に触れるだけで興奮してしまう私も、随分変態だな…」