宇髄さんが相談役定期 ページ9
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翌日、放課後。
Aは素直な生徒だから、『わかりました!時透くんと頑張りますね!』と、すんなり承諾してくれた。
様子見に美術室へ向かった所で、不純な異性の交遊をしようとしている三年の伊黒と甘露寺を見つけたのでとりあえず叱ることにした。
「おい、お前らイチャつくなら帰ってからにしろ。」
「邪魔をするな宇髄。俺は生徒だが前世では貴様と同じ柱だっただろう。偉そうな口を利くなら、横暴な教師としてPTAに言いつけるぞ。」
「伊黒さんっ!一応私たち現代では生徒だし先生ってよぼうっ!?宇髄先生ごめんなさいっ!どうしても学校の放課後という背徳感を味わいながらキスしてみたいって伊黒さんが言うからっ!!」
「お前ら馬鹿なの?ったく、今から様子を見に行く時透も、お前らみたいに青春を謳歌できてたらいいけどな…」
「何だそれは。面白そうすぎるだろう。俺たちも見に行こう、甘露寺。」
「無一郎くんが青春してるのねっ!お相手はやっぱりAちゃんかしらっ!?」
なんでこいつらまで着いてくるの?
ちょっと喋りすぎたか。時透、めんご。
でもまあ、俺の指示書通りに二人きりで泥粘土をこねてれば二人の身も心もこねこねに出来るってもんだぜ…ふっ♡
三人でそっと美術室の中の様子を伺う。
『ぶはっ、時透くん泥だらけ!下手くそだなあ!』
「…僕、こんなの口実に過ぎないから別に上手に出来なくていいし。ほら、Aも泥ついてる。(べちょっ)」
『わっ!酷い!仕返し!(べちょっ)』
なんとまあ尊い光景だろうか。
心配しすぎたな。
あとは若いモンたちで楽しんでくれや。
「あぁっ!無一郎くんとAちゃんがこねこねし合っててキュンとしちゃうっ!これぞ青春ねっ!」
「フッ、こうして同じ目標を持って共同作業をすることで産まれる絆から、派手に恋愛に発展するもんだろ。」
「よく見えん。宇髄、どけ。あと甘露寺にくっつきすぎだ貴様は。」
「おいっ押すな…あっ…」
バンッ!!!
と、扉をブチ抜いて重なって倒れ込む俺たちを、きょとんと見つめる時透とA。
『わあ!先輩たちと宇髄先生!こんにちは!』
「…何してるの、三人で。邪魔しないでくれない?」
時透。めんご。
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宇髄さん相談役の場合、無一郎くんは恋愛童帝設定です。
これからも宇髄さんには夢小説の世界で
無一郎くんの恋愛を支えてほしい。(切実)
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作者名:まちゃむん | 作成日時:2023年11月21日 19時