探偵チームKZ〜告白〜

小塚編 ページ5

「小塚君、送ってくれてありがと。」

そう、今は僕がアーヤを送っているのだ。

「全然気にしないで。
たまには送りたいな、って思っただけだから。」

しばらくの沈黙。
いきなりアーヤが声をだした。

「あっ！きれいなタンポポ！」
「それは日本タンポポだね。最近見てなかったけど、いつみてもきれいだね。」
「小塚君は植物と同じくらい好きな人って居るの？」

え？これって僕の好きな人ってことだよね？
もちろん居るさ。






僕は秀明でも学校でもモテているアーヤに恋をしてしまっている。
そしてそんな自分を責めているんだ。







「居るよ。
可愛いのに強くて真面目なアーヤが好きなんだ。」

アーヤの顔が赤くなっている。


ど、どうしよ…。居ないって言おうとしたのに。


「ありがと。そう言ってくれて。
私も、小塚君のことが好きだよ。」

僕はびっくりした。
何より嬉しい。

赤くなっているとアーヤが僕の手を握った。

「一生懸命でKZのために頑張っていて優しい小塚君が好き。」

これって両思いってことだよね？
やったー！

「クスッ。声に出てるよ。」

わっ、恥ずかしい。
気をつけないと。

「ねぇねぇ。付き合ってくれるかな？」
「え？今ごろ？両思いの時点で付き合ってるんじゃないの？
まぁ、いっか。こちらこそよろしく。」

翼編→←謝罪

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す