清水の雫【マギ】

礎,8 ページ8

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部屋に駆け込むと
弓と短剣を出してもらう

ここの国は平和主義の国で内乱以外は
武器を手にしない
自国を良くしようとする時以外は
決して持つことはない

なので稽古などほぼしない
護身用に稽古はつけているけれど
そんなので迷宮の生物には敵うはずがない

だから、弓が一番使い慣れている
狩りをする時は弓を使うし
凄く危ない訳でもない

この弓は特注で
糸を張っていない方は
金属であしらっており、反動を大きくし
弱い力でも強くなる様にしている

稽古用の青い袴に着替えさせてもらう
そして、薄いヴェールを被り、
髪留めと一緒に留めてもらった
ヴェールは下の方に金丸い板の様なお飾りが
付いていて歩く度に音がなる
シャランと言う音を立てながら
ヴェールが落ちないか確認した

寝室から鈴と一緒に出た
渢を呼びつけると指示出す



『菊(きく)を呼んできてくれる？

　最近部屋に籠りっきりで
　鈍ってるの』


渢「ええ、呼んで参ります」



さささっと部屋を退室して行く
渢が呼んできてくれている間に
部屋にいる文官に指示を出していく



『鈴羽(すう)、十碧(とあ)、千燈(せんと)
　書類処理をして頂戴
　私の許しが必要なものは後でやるわ』


「「はっ」」


『洵(しゅん)頼むわね』


洵「仰せのままに」



洵に部屋の管理を任せる



『その他はいつも通りに

　出掛けましょう』


「「行ってらっしゃいませ」」

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